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テスラのガラスルーフが暑い|遮熱フィルムの効果・料金・車検

「テスラの開放感は最高。ただ、夏の頭上のジリジリだけはどうにかしたい」

モデル3・モデルYのオーナー様から、毎年この時期に必ずいただくご相談です。

テスラは天井がまるごとガラスです。屋根が透けて空が見える気持ちよさと引き換えに、夏は頭のすぐ上から熱が入ってきます。「天井が暑い」「後ろの席の子どもが暑がる」というお声は、モデル3・モデルYのどちらでも同じように伺います。

この記事では、東京・足立区でテスラのカーフィルム施工を手がけるアルファが、ガラスルーフが暑く感じる理由サンシェードと遮熱フィルムのどちらを選ぶか、そして実際の料金と、ルーフだけ別扱いになる理由まで、包み隠さずお伝えします。

目次

テスラのガラスルーフが暑く感じる理由

強い日差しを受ける車の様子
頭上のガラス面積が広いほど、輻射熱を直接受けることになります(画像はイメージです)

太陽の光は、大きく3つの成分に分けられます。暑さの正体は、このうちの「赤外線」です。

太陽光の3つの成分と、感じ方の違い 紫外線(UV) 目に見えない ・日焼けの原因 ・内装の色あせ ・革のひび割れ ・熱さは感じない 可視光線 目に見える光 ・明るさそのもの ・まぶしさの原因 ・遮ると暗くなる ・車検の規制対象 赤外線(IR) 暑さの正体 ・熱線と呼ばれる ・肌にジリジリ来る ・体感温度を上げる ・遮っても暗くならない 赤外線だけを選んで遮れば、明るさを保ったまま暑さを抑えられます

「暗くしないと涼しくならない」わけではありません。ここが遮熱フィルムの要点です

テスラのガラスルーフには紫外線や赤外線への対策がされていますが、それでも「頭上がジリジリする」というお声を毎年いただきます。理由は性能というより、構造にあります。

アルファでも書いている通り、テスラやBYDのガラスルーフは面積が広く、夏場は頭上からの輻射熱がダイレクトに伝わります。加えて、乗る人の頭からガラスまでの距離が近い。同じ性能のガラスでも、面積が広く距離が近ければ、受ける熱の総量は当然増えます。

サンシェードと遮熱フィルム、どちらを選ぶか

フィルム施工前と施工後を並べて比較した様子
施工前後の比較。透明タイプなら見た目はほとんど変わりません(画像はイメージです)

どちらが正解ということはありません。「何を優先するか」で答えが変わります。

比較項目サンシェード遮熱カーフィルム
初期費用数千円から。すぐ買える数万円から。プロの施工が必要
開放感空が見えなくなる透明タイプなら景色はそのまま
手間着脱と収納が季節ごとに必要一度貼れば何もしなくてよい
遮熱の効き方光を物理的に遮る赤外線を反射・吸収して熱を抑える
走行中外したまま走ることが多い走行中もずっと効いている
見た目取り付け跡や吸盤が気になる場合がある貼っていることがほぼ分からない

正直に言えば、サンシェードで足りる方もいます

屋外駐車で「停めている間の熱だけ抑えたい」なら、サンシェードは十分に合理的です。数千円で買えて、効果もあります。

フィルムが向いているのは、走行中のジリジリを消したい方と、テスラの開放感を手放したくない方です。サンシェードは走り出すときに外しますし、付けている間は空が見えません。ここが決定的な違いです。

アルファが使う遮熱フィルムの性能

サイドガラスにフィルムを施工している様子
アルファではCLIMAXのHERIOSとMIYABIを中心に取り扱っています

遮熱フィルムを選ぶときに見るべき数字は、赤外線カット率可視光透過率の2つです。前者が高いほど熱を止め、後者が高いほど明るさが保たれます。

製品名紫外線カット率赤外線カット率遮蔽係数可視光透過率
HERIOS UVIR87100%99.7%0.8087%
HERIOS UVIR89100%94.9%0.8489%
MIYABI TB-9099.5%71.5%0.8989.5%
MIYABI TB-2099.8%67.6%0.6317.9%

※出典:CLIMAX公式資料およびSOFT99 autoserviceカタログ。各数値はメーカーの試験結果に基づく公表値であり、実車での数値を保証するものではありません。

赤外線カット率の違い(メーカー公表値) HERIOS UVIR87 99.7% HERIOS UVIR89 94.9% MIYABI TB-90 71.5% MIYABI TB-20 67.6% HERIOSは可視光透過率87〜89%の透明タイプ。明るさを保ったまま熱を止めます

ガラスルーフの開放感を残したいなら、透明で赤外線カット率の高いHERIOSが軸になります

MIYABIのTB-20は可視光透過率17.9%の濃色タイプで、遮蔽係数0.63と遮熱性能に優れます。プライバシーを確保したいリアガラス向けです。ただしガラスルーフの開放感を残したい方には向きません。目的が違うフィルムだとお考えください。

遮熱フィルムの料金(テスラはLサイズ)

アルファのブースに入庫した白いテスラ モデルY
アルファで施工したテスラ モデルY。テスラは料金表のLサイズにあたります

アルファの料金表では、テスラのモデル3・S・X・YはいずれもLサイズです。高断熱のHERIOSでの施工料金は次の通りです。

施工箇所(HERIOS)SサイズMサイズLサイズ(テスラ)
フロントセット(3面)102,300円〜112,200円〜121,000円〜
フロントのみ(1面)71,610円〜78,540円〜84,700円〜
リヤセット(3面)63,800円〜69,300円〜74,800円〜
リヤセット(5面)83,600円〜89,100円〜94,600円〜
リヤのみ(1面)31,900円〜34,650円〜37,400円〜

※アルファのカーフィルム詳細料金表より(税込)。フロントガラス施工は可視光線透過率70%以上を確保できる車両に限ります。

ガラスルーフは、この表に含まれていません

いちばん大事なところを正直にお伝えします。サンルーフ・ガラスルーフは別途お見積りです。料金表には載せていません。

ごまかしているわけではなく、ルーフは車両と施工内容によって手間が大きく変わるため、一律の金額を出せないのが理由です。モデル3とモデルYでもガラスの形状が違います。車種と年式をお知らせいただければ、個別にお見積もりをお出しします。

ガラスルーフの見積もりは、LINEで車種・年式をお送りいただければお出しできます。「ルーフだけ」「ルーフとリアだけ」といったご相談も歓迎です。

ガラスルーフへの施工が難しい理由

テスラ モデルYのガラスに温風機を当てている様子
ガラスの外側で温風機を当て、平らなフィルムを曲面に合わせて縮めていきます

ガラスルーフの施工が別料金になるのは、単に「面積が広いから」ではありません。技術的に、普通の窓とはまったく別の作業になるからです。

平らなフィルムは、曲面には貼れない

テスラのガラスルーフは面積が大きく、複雑に湾曲しています。フィルムはもともと平らなシートなので、そのまま押し当てても必ずシワが出ます。

そこで「熱成型」という工程が必要になります。ガラスの外側で温風機を当て、フィルムをガラスの形に合わせて縮めていく作業です。ここは完全に職人の手作業で、仕上がりの差がいちばん出るところです。

どれくらい曲がっているかというと、ガラスの真ん中と端で、高さが指2本分ほど違います。平らなフィルムをそのまま置くと、端が浮くか、真ん中にシワが寄ります。ドアの窓のように「ほぼ平ら」なガラスとは、最初の前提が違うわけです。

熱成型は、温風で温めながら少しずつ縮めていく作業です。温めすぎるとフィルムが縮みすぎて戻せず、足りなければシワが残ります。1枚のガラスに対して、この加減を何十回も繰り返します。ガラスルーフだけ料金が別になっているのは、この手間がそのまま時間になるからです。

テスラ特有の、水濡れへの配慮

フィルムを貼るときには施工液(水分)を大量に使います。テスラの車内には重要なコンピューター部品が配置されているため、水濡れによる故障リスクへの対策が欠かせません。

アルファでは専用の吸水ロープなどで車内を養生してから作業に入ります。仕上がりの美しさ以前に、まずお車を壊さないことが前提です。

テスラは、天井の内張りのすぐ裏に配線やセンサーが通っています。普通のガラスなら施工液が少し垂れても拭けば済みますが、テスラでは垂れた先に電気の部品があることを前提に作業を組み立てます。天井のガラスは面積が広いぶん、使う施工液の量も普通の窓の何倍にもなります。

養生は、内張りの縁に沿って吸水ロープを回し、座席とダッシュボードを覆ってから始めます。この準備だけで、貼る作業と同じくらいの時間がかかります。省くと早く終わりますが、アルファでは省きません。

環境が仕上がりを決める

ホコリが1粒でも入れば、透明なフィルムでは目立ちます。アルファでは温度と湿度を管理した密閉型の専用ピットで、不純物を取り除いた純水を使って施工します。

天井のガラスは、乗った人が真下から見上げる場所です。ドアの窓なら気にならない小さなホコリも、天井では光を受けて点として見えます。屋外や、シャッターを開けたままの工場で貼ると、この点がどうしても入ります。

純水を使うのも同じ理由です。水道水には目に見えないミネラルが溶けていて、乾くと白い跡になります。ガラスとフィルムの間に閉じ込められると、あとから拭くことができません。密閉した部屋と純水は、見た目の話ではなく「やり直しがきかない場所だから」の対策です。

施工の流れ

ガラスの外側でフィルムに熱を当てている作業風景
熱成型の工程。この段階でフィルムをガラスの形に合わせます
ガラスルーフへの施工の流れ 1 確認と選定 ガラスの状態 濃さを決める 見積もり提示 2 車内の養生 水濡れ対策 吸水ロープ 機器を保護 3 熱成型 外側で温風 曲面に合わせる 職人の手作業 4 貼り付け 密閉ピット内 純水を使用 気泡を抜く

施工後は乾燥時間を設け、複数人でフィルムの浮きや気泡がないか最終確認します

作業は4つの段階に分かれます。①ガラスの状態を確認し、フィルムの濃さを決めてお見積もりをお出しします。②車内を養生します。吸水ロープで内張りの縁を守り、座席と機器を覆います。③ガラスの外側で温風を当て、フィルムを天井の曲面に合わせて縮めます。④密閉した部屋の中で、純水を使って貼り付け、気泡を抜きます。貼り終えたあとは乾燥の時間を取り、複数人で浮きや気泡がないかを確認してからお渡しします。

車検とフィルムの濃さ

フロントガラスにフィルムを施工している様子
フロントガラスへの施工には、透過率の基準があります

フィルムを調べていると必ず出てくるのが車検の話です。結論から言うと、ガラスルーフは濃さの規制対象ではありません。

可視光線透過率70%以上が必要とされているのは、フロントガラスと、運転席・助手席の側面ガラスです。アルファでも、フロントガラス施工は可視光線透過率70%以上を確保できる車両に限らせていただいています。

施工箇所濃さの制限考え方
フロントガラス可視光線透過率70%以上透明断熱タイプを選ぶ。施工前後に測定が必要
運転席・助手席の側面可視光線透過率70%以上同上。濃色フィルムは貼れない
後部座席の側面・リア制限なし濃さは自由。プライバシー重視の選択も可能
ガラスルーフ制限なし開放感を残すなら透明タイプが向く

つまりガラスルーフに関しては、車検を気にせずフィルムを選べます。そのうえで開放感を残したいなら、可視光透過率87〜89%の透明タイプが第一候補になります。

電費への影響は、正直どのくらいか

施工を終えた白いテスラ モデルY
EVは空調の使用がバッテリー消費に直結します

「遮熱フィルムを貼ると航続距離が伸びる」という話を目にすることがあります。ここは誇張せずにお伝えします。

遮熱フィルムを貼ると車内への熱の侵入が抑えられ、エアコンの負荷が軽くなります。EVは空調の使用がバッテリー消費に影響しやすいので、理屈としては電費に効きます。

ただし数字については、試験条件によっては燃費が数%程度改善する可能性があると報告されているという水準の話です。走行条件・外気温・エアコンの設定で変わるため、「何km伸びます」とお約束できるものではありません。

フィルムを検討する主な理由は、あくまで快適性だとお考えください。電費の改善は、あればうれしいおまけです。

アルファのカーフィルム施工事例

アルファのブースに入庫したグレーのテスラ モデルY
ガラスルーフを含むフィルム施工は、テスラでのご依頼が最も多いメニューです

よくあるご質問

施工を終えたテスラ モデルYの側面
施工後。フィルムが貼ってあることはほとんど分かりません

テスラのガラスルーフにフィルムは貼れますか?

貼れます。ただしガラスルーフは面積が広く大きく湾曲しているため、平らなフィルムを曲面に合わせる「熱成型」という工程が必要です。一般的な窓とは別の技術になりますので、経験のある専門店にご依頼ください。

ガラスルーフの施工はいくらですか?

サンルーフ・ガラスルーフは別途お見積りとなります。車両の形状と施工内容で手間が変わるため、料金表に一律の金額を載せていません。車種と年式をお知らせいただければ、個別にお見積もりをお出しします。

フィルムを貼ると車内は暗くなりますか?

透明タイプであれば、ほとんど変わりません。アルファが扱うHERIOSは可視光透過率87〜89%で、赤外線カット率は94.9〜99.7%(メーカー公表値)です。明るさを保ったまま熱線だけを止める設計です。

ガラスルーフにフィルムを貼って車検は通りますか?

可視光線透過率70%以上が求められるのは、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスです。ガラスルーフはこれに含まれないため、濃さの制限はありません。

サンシェードと併用したほうがいいですか?

併用は可能です。ただしフィルムを貼ると走行中も常に効いているため、サンシェードを使う場面はかなり減ります。長時間の屋外駐車が多い方であれば、併用する意味はあります。

ルーフだけの施工もお願いできますか?

できます。「まずルーフだけ」というご依頼は多くいただきます。後からリアガラスなどを追加することも可能です。

後ろの席の子どもが暑がります。天井のフィルムで変わりますか?

変わります。後席は天井のガラスとの距離が近く、頭上からの熱をいちばん受ける場所です。遮熱フィルムは熱の原因になる赤外線を減らすので、後席の「ジリジリ」がやわらぎます。チャイルドシートを付けている方から、施工後にいちばん多くいただく感想です。

サンシェードと遮熱フィルムは、両方つけてもいいですか?

両方つけて構いません。フィルムで熱を減らしたうえで、真夏の駐車中だけサンシェードを足す、という使い方をされる方もいます。フィルムは付けっぱなしで手間がなく、サンシェードは必要なときだけ、という分担になります。

まとめ|開放感を残したまま、熱だけ止める

施工を終えた白いテスラ モデルYの後ろ姿
テスラの開放感を手放さずに、頭上の熱だけを抑えるのが遮熱フィルムです
  • 暑さの正体は赤外線。赤外線だけを遮れば、暗くせずに涼しくできる
  • テスラのガラスルーフは面積が広く、頭までの距離も近いため輻射熱を強く受ける
  • 停めている間だけならサンシェードで十分。走行中も効かせたいならフィルム
  • HERIOSは可視光透過率87〜89%で赤外線カット率94.9〜99.7%(メーカー公表値)
  • テスラは料金表のLサイズ。ただしガラスルーフは別途お見積り
  • ガラスルーフに濃さの車検規制はない。規制はフロントと運転席・助手席の側面
  • 電費の改善は「数%程度の可能性」。主な目的は快適性と考えるのが正確

テスラを選んだ理由が「あの開放感」だったのなら、それを潰さずに暑さだけ解決する方法があります。まずはルーフだけ、という始め方で構いません。

ガラスルーフのお見積もりは、車種と年式が分かればお出しできます

「ルーフだけ」「ルーフとリアだけ」といったご相談も歓迎です。
サンシェードで十分だと思えば、正直にそうお伝えします。無理にお勧めすることはありません。

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