カーラッピングが剥がれる3つの原因と補修方法|プロが教える対処法と予防策
カーラッピングが
剥がれる3つの原因。
端の浮きや気泡が出る原因と、見つけたときの対処、補修の考え方、長持ちさせる予防策をまとめます。
- 東京・足立区の施工店
- 年間1,000台以上を施工
「せっかくラッピングしたのに、端から剥がれてきた…」
「フィルムの下に空気が入って浮いてきた」
「貼ってしばらくしてから、端が浮いてくる」
カーラッピングは手軽に愛車のイメージを変えられる素晴らしいカスタムですが、施工後しばらくして「剥がれ」や「浮き」に悩まされる方は少なくありません。
実は、これらのトラブルの多くは「施工時の下地処理不足」や「フィルム選びのミス」が原因です。
この記事では、カーラッピングが剥がれる主な原因(しばらくしてから浮いてくる理由や、フィルムの種類も含みます)を解説します。
あわせて、見つけたときの応急処置、DIYで補修するリスク、補修の方法と費用の考え方、長持ちさせる予防策と置き場所まで、プロの視点からまとめました。
なお、窓に貼るカーフィルム(ウィンドウフィルム)の剥がれや浮きは、ラッピングとは別の作業です。
窓のフィルムについてはカーフィルム施工のページをご覧ください。
ラッピングの剥がれの原因は、施工ミス、フィルムの品質、環境の3つです。
- いちばん多いのは施工不良です。脱脂の不足、引っ張りすぎ、施工後の熱処理の不足が浮きを招きます。
- 施工して間もないなら、まず施工したお店の保証の内容を確かめてください。
- 業者を選ぶときは、フィルムの品番・屋内のブース・書面の保証・実車の写真の4つを確かめます。
- 洗車は手洗いが基本です。フィルムの端や継ぎ目に高圧の水を直接当てないでください。
01 / WHYなぜ剥がれる?ラッピングの浮き・剥がれの主な原因
ラッピングフィルムが剥がれる原因は、大きく分けて「施工ミス」「フィルムの品質」「環境要因」の3つです。
特にDIY施工や格安店での施工で多く見られるトラブルの原因を深掘りします。
施工不良:プロが見る「ここがダメ」
最も多い原因です。
見た目は綺麗に貼れていても、見えない部分での手抜きが後々のトラブルを招きます。
- 脱脂(だつし)不足:ボディに残った油分やワックス成分が、接着力を弱めます。
- テンションのかけすぎ:無理に引っ張って貼ると、フィルムが元の形に戻ろうとして(縮んで)端から剥がれます。
- ポストヒーティング不足:施工後の「熱処理」が不十分だと、フィルムの形状記憶が完了せず、浮きの原因になります。
この3つは、どれも「貼った直後は分からない」のが厄介なところです。とくにテンションのかけすぎは、バンパーの角やドアミラーのような曲面で起きやすく、数週間から数か月かけてフィルムが少しずつ縮み、端が浮いてきます。プロは曲面を「引っ張って合わせる」のではなく、熱で柔らかくして「なじませて」から、最後にもう一度熱を入れて形を記憶させます。ここを省くと、必ずあとで戻ってきます。
貼ってしばらくしてから浮いてきたら
貼ってから数週間〜数か月で端が浮いてくるのは、上で説明した熱処理(ポストヒーティング)が足りず、フィルムが縮んだ場合が多いです。
施工してから間もない場合は、まず施工したお店の保証の内容を確かめてください。
施工が原因の浮きなら、保証の範囲で直してもらえることがあります。
プロテクションフィルム(透明の保護フィルム)が浮いてきた場合も、写真を送っていただければお答えします。
プロテクションフィルムについてはプロテクションフィルムのページにまとめています。
塗装の状態を確かめずに貼った
貼る前に塗装の状態を確かめないことも、施工不良の一つです。
再塗装や板金修理をした車、塗装が傷んでいる車は、下地の状態が新車と違います。
状態を確かめずに貼ると、フィルムが密着しにくく、剥がれやすくなります。
とくに再塗装したばかりで塗料が乾ききっていないと、剥がれの原因になります。
塗装そのものが原因の剥がれは、フィルムの補修では直りません。
塗装を直してから、貼り直すことになります。
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安価なフィルムの使用
ネットオークションなどで売られている「格安フィルム」には注意が必要です。
初期粘着力が弱かったり、耐候性が低かったりするため、施工技術が高くても短期間で劣化・剥離することがあります。
プロが使用する「3M」や「エイブリィ・デニソン」などのメーカー品は、耐久性と施工性が全く異なります。
見分け方は簡単で、施工店に「どのメーカーの何というフィルムですか」と聞くことです。答えられない、または「オリジナルフィルム」としか言わない場合は注意してください。メーカー品には、施工後の縮みの少なさ、剥がすときの糊残りの少なさ、耐候年数がデータとして公開されています。アルファでは3M ラップフィルムシリーズ(2080 / 1080)を使用し、使用フィルムを必ずお伝えしています。
フィルムの種類と持ち
ラッピングフィルムには、作り方の違いで「キャスト」と「カレンダー」という種類があります。
曲面にどこまで貼れるか、どのくらい持つかは、種類と品番ごとにメーカーが示しています。
バンパーやミラーのような曲面の多い車に、向いていないフィルムを使うと、浮きや剥がれが出やすくなります。
アルファで使う3M 2080 / 1080は、どちらも「キャスト」のフィルムです。
ほかのお店で施工する場合も、使うフィルムの種類と品番を聞いておくと安心です。
過酷な使用環境
フィルムは紫外線や熱に弱いため、青空駐車や高圧洗浄機の使用は寿命を縮めます。
特に、洗車機のブラシや高圧水流をフィルムの「継ぎ目」や「端」に当てると、そこから一気に水が浸入して剥がれてしまいます。
フィルムの端は、どれだけ丁寧に貼っても「わずかな段差」があります。そこに高圧の水を斜めから当てると、水が段差の下に入り込み、糊を少しずつ剥がしていきます。一度水が入ると、乾いても元には戻りません。ガソリンスタンドの洗車機や、コイン洗車場の高圧ガンで「端が白く浮いた」というご相談は、この仕組みで起きています。
紫外線については、フィルムそのものの寿命を縮めます。屋根付きの駐車場と青空駐車では、同じフィルムでも持ちが1〜2年変わることがあります。施工から3年後の実車を検証した記事で、実際にどこがどう傷むかを写真で紹介しています。
02 / HOW TO剥がれてしまった時の対処法:DIY補修は危険?
「少し剥がれただけだから、自分で直そうかな」
そう思うかもしれませんが、プロとしてはおすすめできません。
見つけたときの応急処置
剥がれや浮きを見つけたら、広げないことがいちばんです。
直すのではなく、悪くしないための応急処置として、次の3つをしてください。
- 洗車機と高圧洗浄を避ける:浮いた所に水が入ると、剥がれが一気に広がります。
- 指でめくらない・針で刺さない:浮いた所を触ったり、空気を抜こうと穴を開けたりすると、フィルムやボディを傷つけます。
- 写真を2枚撮っておく:剥がれている部分の近くと、車全体の2枚です。お店に相談するときに、そのまま使えます。
自分で貼り直したり接着剤を使ったりすると、施工したお店の保証の対象外になる場合があります。
少しでも不安があれば、触らずにご相談ください。
状態の見分け方
- 軽い状態:端が少し浮いただけで、広がっていない。部分的な貼り直しで済むことが多い状態です。
- 重い状態:浮きが広がっている、シワや変形がある、フィルムが硬くなって割れている、同じ所が何度も浮く。パネルか全面の貼り替えになることが多い状態です。
- 塗装ごと剥がれている:フィルムの補修では直らず、塗装を直してから貼り直します。
重い状態や、塗装ごと剥がれている場合は、写真をLINEでお送りください。
部分の貼り直しで済むか、貼り替えが必要かをお伝えします。
DIY補修のリスク
剥がれた部分に市販の接着剤を使ったり、ドライヤーで温め直したりしても、一時しのぎにしかならないケースがほとんどです。
接着剤が塗装面を侵食してしまったり、フィルムが変形してシワになったりすると、最終的には「全貼り替え」が必要になり、余計な出費につながります。
とくに多いのが「ドライヤーで温めて押さえたら、いったん付いたが、翌週また浮いた」というケースです。温めると糊は一時的に柔らかくなりますが、縮んだフィルムは元の長さには戻りません。押さえた分だけ別の場所に引っ張りが移り、次はそこが浮きます。
専門店では、剥がれの原因(油分残りやテンション過多)を見極め、部分的な貼り直しや、エッジ処理のやり直しを行います。
「早めの相談」であれば、最小限のコストでリカバリーできる可能性が高いです。
補修の方法は3段階。早いほど小さく済みます
剥がれの補修は、状態によって3段階に分かれます。端の小さな浮きや、数センチの剥がれなら、その部分だけ糊を整えて貼り直し、熱を入れて固定します。作業は数時間で、費用もいちばん小さく済みます。
シワが寄っている、フィルムが伸びて変形している、剥がれが1つのパネル(ドア1枚、バンパーなど)に広がっている場合は、そのパネルだけ剥がして貼り替えます。ほかのパネルは触らないので、全体を貼り替えるよりずっと安くなります。ただし、同じフィルムの同じロット(製造単位)が手に入らないと、隣のパネルと色味がわずかに違うことがあります。
複数のパネルで剥がれている、フィルムが全体的に硬くなって割れている場合は、全面の貼り替えです。ここまで来ると、古いフィルムを剥がす作業と糊の除去だけで1日以上かかります。「早めの相談」をおすすめするのは、この段階に進む前に止められるからです。
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費用は、剥がれの範囲・場所・使われているフィルムで変わるため、一律の金額は出していません。写真(剥がれている部分の近くと、車全体の2枚)をお送りいただければ、どの段階かと概算をその場でお伝えします。他店で施工したラッピングの補修も承っています。ラッピングの料金の考え方はカーラッピングのサービス内容にまとめています。
03 / HOW TO長持ちさせるための「予防策」
せっかくのラッピングを長く楽しむためには、施工前の業者選びと、施工後のケアが重要です。
信頼できる業者を選ぶ
「価格」だけで選ぶのは危険です。
施工実績が豊富で、使用するフィルムのメーカーを明示している業者を選びましょう。
また、施工後の「保証期間」があるかどうかも重要なチェックポイントです。
確認したいのは4つ。①使うフィルムのメーカー名と品番を教えてくれるか、②施工場所が屋内のブース(ホコリを防いだ専用の部屋)か、③施工後の保証があり、その内容(期間・対象)が書面で示されるか、④その店で施工した実車の写真を見せてもらえるか、です。4つとも答えられる店なら、剥がれの原因①②はほぼ防げます。価格が極端に安い場合、このどれかが省かれていると考えてください。
洗車は「手洗い」が基本
洗車機の使用は避け、手洗いで優しく洗うのが鉄則です。
高圧洗浄機を使う場合も、フィルムの端や継ぎ目には直接当てないよう注意してください。
手洗いの手順は、ボディの洗い方と同じで、たっぷりの水で砂を流してから、泡で優しく洗い、乾く前に拭き取ります。違うのは「端と継ぎ目に注意する」ことだけです。拭くときも、フィルムの端に向かってクロスを引っかけないよう、端に沿ってではなく端から離れる向きに動かしてください。高圧洗浄機を使う場合は、フィルムの面に対して垂直に、30cm以上離して当てれば問題ありません。
マット系のフィルムは、艶ありと違って汚れが表面の凹凸に入り込みやすく、ワックスや艶出し剤を使うとムラになります。マット専用のクリーナーとメンテナンス剤を使ってください。詳しくはマット塗装の洗車と手入れガイドと同じ考え方です。
ラッピング専用コーティング
ラッピングフィルムの上から施工できる「専用コーティング」があります。
紫外線による劣化(色褪せ・硬化)を防ぎ、汚れを落としやすくすることで、フィルムの寿命を延ばすことができます。
置き場所で劣化を防ぐ
カーラッピングの劣化は、置き場所でも早さが変わります。
いちばんよいのは、屋根のある駐車場です。
直射日光と雨風を避けられるので、色あせや硬くなるのを遅らせます。
屋根が無い場合は、ボディカバーで紫外線やほこり、鳥のふんから守る方法があります。
ただし、湿気がこもると逆効果なので、通気性のよい素材を選んでください。
高温多湿の場所も劣化を早めるため、できるだけ風通しのよい所に置きましょう。
アルファでは、世界基準の高品質フィルムを使用し、熟練の職人が施工を行います。
万が一の剥がれにも対応するアフターフォロー体制も万全です。
「他店で断られた」「DIYで失敗した」という方も、まずはご相談ください。
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