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マット塗装の洗車と手入れ完全ガイド|NG行為とプロの手順

「この洗い方で合っているのか、毎回わからないまま洗っている」

「汚れているのは分かるけれど、触るのが怖くて放置してしまう」

マット塗装(艶消し塗装)の車に乗っている方から、いちばん多く聞くお悩みです。ツヤあり塗装と違ってマット塗装は磨いて直すことができません。だから一回の洗車ミスが、そのまま消えない跡として残ります。

この記事では、東京・足立区でプロテクションフィルムとカーコーティングを専門にしているアルファが、マット塗装の洗車で絶対に避けること実際にやっている4ステップの手順、そして洗車以外の日常の手入れまでをまとめました。最後に、洗車の不安そのものをなくす方法もお伝えします。

目次

マット塗装は「磨けない」。だから洗車が怖い

屋内の展示スペースに停まるマットグレーの大型SUV
あの独特の質感は、表面の細かな凹凸が光を散らすことで生まれています(画像はイメージです)

ツヤあり(グロス)塗装は、いちばん外側のクリア層が平らに整っています。だから光がそろって跳ね返り、鏡のような艶が出ます。洗車で細かい傷が入っても、クリア層をごく薄く削って再び平らにすれば、艶は戻ります。これが「磨き」です。

マット塗装は逆で、表面にわざと微細な凹凸をつくり、光をあちこちに散らして艶を消しています。この凹凸そのものが質感の正体です。つまり削ってしまうと凹凸が潰れ、その部分だけ光がそろって反射する——そこだけテカることになります。

そして一度テカった部分を「元のザラつきに戻す」方法は、基本的にありません。直すなら再塗装です。これがマット塗装のオーナーが感じている、あの独特のプレッシャーの正体です。

なぜマット塗装は「磨いて直す」ができないのか グロス塗装(艶あり) 表面が平ら → 光がそろって反射 薄く削れば、また平らに戻せる 磨いて直せる マット塗装(艶消し) 細かな凹凸 → 光が散って艶が消える 削ると凹凸が潰れ、そこだけテカる 磨いて直せない マット塗装は、洗車の一度の失敗が「戻せない跡」になる

「磨けない」という一点だけで、マット塗装のケアはツヤあり車と別物になります

マット塗装の洗車でやってはいけない7つのこと

マットブラックのボディとホイールまわりのクローズアップ
マット塗装のケアは「やること」より「やらないこと」を覚えるほうが早道です

マット塗装の洗車で失敗する原因は、ほとんどがこの7つに集約されます。逆に言えば、これさえ避ければ大きな事故は起きません。

やってはいけないこと何が起きるか代わりにすること
コンパウンド入りシャンプー研磨剤が凹凸を削り、その部分だけ光ってしまうコンパウンド無配合の中性シャンプー
ワックス・艶出し剤油分が凹凸に入り込み、ムラや不自然なテカリになる何も塗らない、またはマット対応品のみ
ブラシ式の自動洗車機回転ブラシの摩擦で表面が平滑化し、全体が薄くテカる手洗い。急ぐならノーブラシの水洗いのみ
円を描くように洗う万一傷が入ったとき、光の反射で渦状に目立つ一方向・直線的に動かす
力を入れて擦る凹凸が潰れる。汚れは落ちても跡が残る泡の量を増やし、手の力は抜く
汚れや水滴の放置鳥フン・虫は塗装を侵し、水滴はミネラルのシミになる気づいた時点で水をかけて流す
強アルカリ性クリーナー変色や色ムラの原因になる中性の洗剤に限定する

いちばん多いのは「良かれと思って」の失敗

実際に多いのが、市販の水垢落としシャンプーや艶出しワックスを使ってしまうケースです。パッケージに研磨剤の記載がなくても、微粒子コンパウンドが入っている製品は珍しくありません。マット塗装車では、成分表示を確認できないものは使わない——これがいちばん安全な線引きです。

プロが実践するマット塗装の洗車手順【4ステップ】

アルファの職人が手洗いでボディを洗っている様子
アルファの作業風景。マット車もツヤあり車も、原則は「摩擦を減らし、薬剤を残さない」です

難しいことはしません。守るのは「摩擦を減らす」「ケミカルを残さない」の2点だけです。この4ステップに落とし込んでいます。

摩擦を減らし、ケミカルを残さない4ステップ 1 水で予洗い 砂を先に流す 下から上へ 触るのは後 2 泡で直線洗い 中性シャンプー 一方向に動かす 力は入れない 3 徹底してすすぐ 泡を残さない 隙間も流す 上から下へ 4 素早く拭き上げ 擦らず置くだけ 乾く前に取る 隙間は送風で

順番に意味があります。特にステップ1を省くと、以降の工程がすべて傷のリスクになります

STEP1 いきなり触らない。たっぷりの水で砂を落とす

スポンジをいきなり当てるのが、マット塗装で最も多い事故のもとです。表面に乗った砂粒を、スポンジで引きずることになるからです。

まずは車全体に水をかけ、砂ぼこりを流します。順番はタイヤまわり → ドア下部などの腰下 → ルーフなどの上面。泥が多い下回りを先に落とすことで、あとから汚れを上に巻き上げずに済みます。高圧洗浄機を使う場合は、少し距離をとって当ててください。

STEP2 中性シャンプーの泡で、一方向に洗う

バケツで中性シャンプー(コンパウンド・艶出し成分の入っていないもの)をしっかり泡立てます。清潔なウォッシュミットに泡をたっぷり含ませ、一方向に、滑らせるように動かします。

円を描く動きは避けてください。仮に細かい傷が入ったとき、渦状の傷は光の反射で目立ちやすくなります。パネルごとに洗い、ミットはこまめにバケツですすぎます。落とすのは手の力ではなく、泡の力です。

STEP3 泡を1滴も残さない気持ちですすぐ

マット塗装は表面の凹凸に洗剤成分が入り込みやすく、すすぎ残しがそのまま白い跡になることがあります。パネルの継ぎ目、ミラーの付け根、エンブレムのまわりまで、水を回して流し切ってください。

STEP4 乾く前に、置くように拭き上げる

水道水に含まれるミネラルが乾くと、水垢(イオンデポジット)になります。大判の吸水マイクロファイバータオルを置いて、持ち上げる。この繰り返しで水分を取ります。引きずって拭かないことがポイントです。

エアブロワーがあれば、グリルの隙間やドアミラーの奥に溜まった水も飛ばせます。あとから垂れてくる水だれの跡を防げます。

洗う時間帯とタイミング

直射日光の下や、ボディが熱くなっている状態での洗車は避けてください。水やシャンプーが途中で乾いてしまい、拭き上げが間に合わなくなります。曇りの日、または早朝・夕方が理想です。

また、雨のあとに放置しないこと。都市部の雨には汚れが含まれており、乾くとそのまま輪染みになります。マット塗装では、洗車の頻度そのものより「汚れを放置しない」ほうが効きます。

お使いのシャンプーやクロスがマット塗装に使えるか判断がつかない場合は、LINEで写真を送っていただければ、その場でお答えします。ご相談だけでも構いません。

洗車以外で差がつく「日常の手入れ」

マット塗装のボディをクロスで拭いている様子
マット塗装の状態を決めるのは、洗車の腕前よりも「気づいてから何時間で対処したか」です(画像はイメージです)

マット塗装の車で差がつくのは、実は洗車そのものよりも日常の対処です。放置した時間の長さが、そのまま残る跡の深さになります。

鳥フン・虫の死骸は「その日のうち」

鳥フンには酸性の成分が含まれ、虫の体液も同様に塗装を侵します。ツヤあり塗装なら跡が残っても磨けますが、マット塗装では磨けません。見つけたら、乾いていてもこすらず、水を大量にかけてふやかしてから流す。これに尽きます。

拭き取りたい場合は、水で濡らしたマイクロファイバークロスをしばらく載せて、汚れが緩んでから軽く持ち上げてください。乾いた状態で拭くと、汚れの粒子で表面を削ってしまいます。

水垢(イオンデポジット)は落とせないと考える

ツヤあり塗装なら水垢は研磨で除去できますが、マット塗装ではその手が使えません。市販の水垢除去剤は酸性・研磨剤入りのものが多く、マット塗装には使えないと考えてください。

つまり水垢は「落とす」ものではなく「つくらせない」ものです。雨の後に放置しない、洗車後は必ず拭き上げる。この2つの積み重ねが、そのまま数年後の状態の差になります。

給油口・ドアハンドルまわりの皮脂

意外と見落とされるのが、手が触れる場所です。マット塗装は皮脂が凹凸に残りやすく、その部分だけ光ってくることがあります。触れる頻度の高い箇所は、洗車のたびに意識して泡を行き渡らせてください。

保管環境が寿命を決める

屋外の青空駐車と屋根付きでは、紫外線・雨・鳥フンにさらされる量がまったく違います。屋根付きやカバーが使える環境なら、それだけでマット塗装の負担は大きく減ります。ボディカバーを使う場合は、砂を噛んだまま被せないよう、洗車後の清潔な状態で使ってください。

マット塗装にコーティングやワックスは使えるのか

専用クロスで薬剤をボディに塗り込んでいる様子
一般的なコーティング剤は「艶を出す」ことを目的に作られています(画像はイメージです)

結論から言うと、一般的な艶出し系のコーティング剤・ワックスはマット塗装には向きません。多くの製品が艶を出す成分を含んでおり、せっかくのマットの質感を損なう恐れがあるためです。

撥水させて汚れを防ぎたい、という発想自体は正しいのですが、マット塗装ではその手段としてコーティングを選べません。質感を変えずに保護できる方法が必要になります。

アルファがマット塗装車に対してご案内しているのは、コーティングではなくマット塗装専用のプロテクションフィルムです。これが、質感を保ったまま物理的に守れる唯一の現実的な選択肢だと考えています。

純正マット塗装・マットラッピング・マット化PPFで手入れは変わる?

作業場に停まるマットグレーの大型SUV
ひとくちに「マットな車」と言っても、正体は3種類あります(画像はイメージです)

「マットブラックの洗車方法」を調べている方の車は、必ずしも純正のマット塗装とは限りません。ラッピングフィルムでマットにしている車、マット調のプロテクションフィルムを貼っている車もあります。基本の洗い方は同じですが、気をつける場所が変わります

種類表面の正体手入れで特に注意する点傷がついたら
純正マット塗装塗装そのものに微細な凹凸研磨剤・ワックスの厳禁。汚れを放置しない再塗装以外に手がない
マットラッピング塗装の上に貼ったカラーフィルムフィルムの端(エッジ)に高圧の水を当てないそのパネルだけ貼り替えできる
マット調PPF塗装の上に貼った保護フィルム同じくエッジに注意。手洗いを推奨熱で自己修復。深い傷は貼り替え

フィルムを貼っている車で共通して気をつけたいのが、フィルムの端に強い水圧を当てないことです。アルファでも、フィルムの端が強い水圧やブラシの回転でめくれるリスクを避けるため、基本的には手洗い洗車をおすすめしています。

逆に言えば、フィルムを貼っている車は「最悪その一枚を貼り替えれば済む」という逃げ道があります。純正マット塗装だけが、失敗したときの逃げ道を持っていません。

洗車の不安をなくす「マット専用PPF(XPEL STEALTH)」

メルセデス・ベンツ G63のボンネットにプロテクションフィルムを施工している様子
アルファでのステルスPPF施工の様子。ボンネットに一枚もののフィルムを合わせていきます

ここまで正しい洗車の方法をお伝えしてきましたが、正直に言えば、裸のマット塗装のまま数年間シミも傷もない状態を保つのは、プロでも簡単ではありません。鳥フンが落ちるタイミングも、飛び石が当たる場所も選べないからです。

その前提を変えるのが、マット塗装専用のプロテクションフィルムです。アルファではXPEL STEALTH(ステルス)を使用しています。

これは艶消し仕上げのポリウレタン製フィルムで、マット塗装の質感を変えずに、傷やシミをフィルム側で受け止めます。傷がついても塗装ではなくフィルムが傷つくので、直せない事態が起きません。しかも熱を加えると細かい傷が消える自己修復機能があり、メーカー保証は10年間です。

マット塗装を守る3つの選択肢 何もしない 費用はゼロ ・洗車のたび緊張する ・鳥フンの跡が残る ・飛び石は防げない ・直す手段は再塗装 ・数年で見た目が落ちる 洗車を徹底する 道具と手間で守る ・正しい手順を守る ・専用の道具が要る ・時間と体力を使う ・劣化は遅くできる ・完全には防げない マット専用PPF フィルムが受ける ・質感を変えず保護 ・傷はフィルムに入る ・熱で細かい傷が消える ・メーカー保証10年 ・費用は最も高い

自己修復機能とメーカー保証10年は、アルファが使用するXPEL STEALTHの仕様です

実際にご依頼いただいたお客様からは、こんな声をいただいています。

T M 様 ★★★★★(Googleのクチコミより)

マットプロテクションフィルムをして頂きました。作業完了した車両を見た時はテンションが上がりました〜。連絡等も迅速に対応してくださり大満足です。メンテナンス等の説明もとても丁寧で安心できました。

マット専用PPFの費用の目安

ステルスPPFの施工が完了したメルセデス・ベンツ G63
アルファで施工したメルセデス・ベンツ G63。マット調の質感に仕上がっています

まず、プロテクションフィルム全体の料金目安です。飛び石が集中する前面だけを守る「フロントセット」と、車体全体を覆う「フルセット」があります。

プランM サイズL サイズLL サイズ
フロントセット278,000円〜373,000円〜410,000円〜
フルセット874,000円〜1,113,000円〜1,336,000円〜

※アルファの料金プランより。表示はCLIMAX PPFでの参考価格(税込)です。

マット専用のXPEL STEALTHをご希望の場合や、表に記載のない車種については個別のお見積もりになります。参考として、価格を公開しているテスラの場合、車体全体をマット調フィルムで覆うFULL(STEALTH)は次の通りです。

車種FULL(STEALTH)
Model 31,375,000円
Model Y1,518,000円
Model Y L1,628,000円
Model S1,672,000円
Model X1,815,000円

※アルファのプロテクションフィルム施工価格表より(税込)。車両の状態・年式・オプション装備によって変動する場合があります。

「全体は予算的に難しい」という方には、飛び石の被害が集中する前面だけ、あるいはボンネットとフェンダーだけといった部分施工もご提案しています。無理に全体施工をおすすめすることはありません。

アルファのマット施工事例

ステルスPPFを施工したランドローバー ディフェンダー110
ランドローバー ディフェンダー110。ステルスPPFで全体をマット調に仕上げた事例です

実際の仕上がりは、写真で見ていただくのがいちばん早いと思います。マット関連の施工事例をまとめました。

マット塗装の洗車について、よくあるご質問

ステルスPPFを施工したメルセデス・AMG GT 63
アルファで施工したメルセデス・AMG GT 63。フィルムを貼っていることはほとんど分かりません

マット塗装の洗車は、どのくらいの頻度が適切ですか?

回数そのものより「汚れを長く放置しないこと」が大切です。最適な頻度は車種や保管環境によって変わるため、アルファでは一律の目安をお伝えしていません。屋外駐車で鳥フンや雨にさらされる環境なら間隔を短く、屋根付きなら長めで構いません。共通して言えるのは、鳥フンや虫が付いたとき、雨が降ったあとは、回数に関係なくその都度対処するということです。

洗車機は絶対に使えませんか?

ブラシ式の洗車機は避けてください。回転ブラシの摩擦で表面が平滑になり、少しずつテカってきます。前の車が使ったワックス成分がブラシに残っているリスクもあります。どうしても時間がない場合は、ノーブラシの水洗いコースを予洗いとして使う程度に留めてください。

ついてしまった水垢は、もう落とせないのでしょうか?

研磨で落とすことはできません。市販の水垢除去剤も酸性や研磨剤入りのものが多く、マット塗装には使えないとお考えください。状態によって取れる方法があるかは、実車を拝見しないと判断できません。まずは写真をお送りいただければ、見込みをお伝えします。

マット塗装の車にコーティングはできますか?

一般的な艶出し系のコーティングは、マットの質感を損なう恐れがあるため向きません。質感を変えずに保護したい場合は、マット塗装専用のプロテクションフィルム「XPEL STEALTH」をご提案しています。

ツヤあり塗装の車を、マットにすることはできますか?

できます。XPEL STEALTHは、純正マット塗装車の保護だけでなく、通常の艶あり車をマット化するドレスアップとしてもご依頼が多いメニューです。塗装をせずに質感を変えられるので、元の塗装はフィルムの下に保たれます。

PPFを貼ったあとの洗車は、どう変わりますか?

基本は手洗いのままですが、精神的な負担が大きく変わります。傷やシミを受け止めるのはフィルムなので、「失敗したら再塗装」というプレッシャーがなくなります。なお、フィルムの端に強い水圧を当てるとめくれるリスクがあるため、高圧洗浄機は距離をとってお使いください。

まとめ|守るべきは「凹凸」、避けるべきは「摩擦と研磨剤」

作業場でマット塗装の車を洗浄している様子
正しい手順さえ押さえれば、マット塗装の洗車は決して難しいものではありません(画像はイメージです)
  • マット塗装の艶消しは、表面の微細な凹凸が光を散らすことで生まれている。だから磨いて直せない
  • コンパウンド入りシャンプー・ワックス・ブラシ式洗車機は避ける
  • 洗車は「水で予洗い → 泡で直線洗い → 徹底してすすぐ → 素早く拭き上げ」の4ステップ
  • 鳥フン・虫・雨のあとは、その日のうちに対処する。水垢は落とすものではなく、つくらせないもの
  • 質感を変えずに守るなら、マット塗装専用のXPEL STEALTHが現実的な選択肢

マット塗装は、たしかに手のかかる塗装です。けれど「やってはいけないこと」を覚えてしまえば、日々の洗車自体は難しくありません。怖いのは知らないまま触ってしまうことです。

アルファのショールームには、実際にマット専用フィルムを施工した車両をご用意しています。「貼ってあることが分からない」仕上がりを、ぜひ実物でご確認ください。東京都足立区、駐車場も完備しています。

その洗い方で合っているか、写真1枚でお答えします

お使いのシャンプーやクロス、気になっている跡の写真をお送りいただければ、対処できるかどうかを率直にお伝えします。
マット専用PPFのお見積もりも、車種と施工範囲が分かればその場で概算をご案内できます。

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