【徹底比較】プロテクションフィルム vs カーコーティング|あなたに必要なのはどっち?

プロテクションフィルム と カーコーティングを徹底比較

「新車を買ったけど、コーティングとプロテクションフィルム、どっちがいいの?」
「値段が全然違うけど、具体的に何がどう違うの?」

愛車を美しく保ちたいオーナー様にとって、この二択は永遠の悩みかもしれません。

ネットで調べても「どちらも傷から守ります」といった曖昧な情報が多く、余計に迷ってしまうことも多いでしょう。
結論から申し上げますと、この2つは「どっちが優れているか」を比べるものではありません。

そもそも「目的」が根本的に異なるのです。

  • 深いツヤを出したい、洗車の手間を減らしたい「カーコーティング」
  • 飛び石や傷から守りたい、資産価値を残したい「プロテクションフィルム」

この記事では、カーディテイリングのプロであるアルファが、両者の違いを「機能」「費用」「耐久性」などあらゆる角度から徹底比較します。
読み終える頃には、あなたの愛車にどちらが必要か、迷うことなく選べるようになっているはずです。

目次

1. プロテクションフィルムとカーコーティングの最大の違いは「目的」と「膜厚」

プロテクションフィルムとカーコーティングの最大の違いは「目的」と「膜厚」について解説

まず最初に理解すべきなのは、両者の決定的な「物理的」な違いです。

多くの人が混同していますが、コーティングとプロテクションフィルムは、例えるなら「日焼け止めクリーム」と「防弾チョッキ」くらい、役割が違います。

1-1. コーティングの目的は「ツヤ出しと汚れ防止」

カーコーティング(ガラス・セラミック)の主な目的は、塗装面に「化学的な被膜」を作り、汚れの固着を防ぎ、深いツヤを出すことです。

塗装の表面を平滑に整え、その上に薄いガラス質の膜を張ることで、光の反射を美しくし、水を玉のように弾く「撥水(はっすい)」効果を与えます。
これにより、日々の洗車の手間が劇的に減り、水垢などの汚れが塗装に浸透するのを防ぎます。

しかし、その膜厚はわずか数ミクロン(0.1〜10μm程度)。

サランラップよりも遥かに薄いこの膜は、化学的な汚れ(紫外線や酸性雨)には強いですが、物理的な衝撃(飛び石や擦り傷、ドアパンチ)を防ぐ力はほとんどありません。

1-2. プロテクションフィルムの目的は「物理防御と資産防衛」

対して、プロテクションフィルムの目的は、塗装面を物理的に覆い隠すことによる「完全な保護」です。

その膜厚は約150〜200ミクロン。
コーティングの数百倍もの厚みを持つ、柔軟で強靭なウレタンフィルムです。

この厚みがクッションとなり、高速道路で飛び石が当たっても、駐車場で隣の車のドアがコツンと当たっても、衝撃を吸収・分散し、下地の塗装を無傷のまま守り抜きます。

つまり、コーティングが「綺麗に見せる」ためのものなら、プロテクションフィルムは「傷をつけない」ことで、将来の売却時まで車の「資産価値」を維持するためのものです。

比較表:コーティング vs プロテクションフィルム

比較項目カーコーティングプロテクションフィルム
主な目的ツヤ出し、洗車の手間削減傷防止、資産価値の保全
膜厚約0.1〜10μm約150〜200μm
得意な防御紫外線、酸性雨、汚れ飛び石、擦り傷、生活傷、悪戯
苦手な防御物理的な衝撃(傷が入る)特になし(全方位に強い)
価格10万円〜30万円前後30万円〜150万円前後

2. 「カーコーティング」がおすすめな人

「カーコーティング」がおすすめな人について解説

では、具体的にどんな人にカーコーティングが向いているのでしょうか?
プロの視点から、「カーコーティングを選ぶべきケース」を解説します。

2-1. 「洗車」そのものを楽しみたい人

「週末に自分で洗車をして、愛車をピカピカにするのが趣味」という方には、カーコーティングが最適です。

水が玉のように転がり落ちる撥水性や、拭き上げ後の「キュッ」とした仕上がり、そして濡れたような深いツヤ感は、コーティングならではの快感です。

プロテクションフィルムもツヤは出ますが、塗装そのものを磨き上げたコーティングの「鋭い輝き」には、やはり独特の魅力があります。

2-2. コストを抑えて「綺麗」を維持したい人

予算を抑えつつ、新車の輝きを長く保ちたい場合もコーティングがおすすめです。

プロテクションフィルムは施工に数十万円〜百万円以上かかりますが、カーコーティングならその数分の一の費用で施工できます。

「高速道路はあまり乗らない」「傷はつかないように運転で気をつけるから、まずは汚れにくくしたい」という方には、コストパフォーマンスの良いベストな選択です。

2-3. 屋内保管で、あまり長距離を走らない車

飛び石のリスクが少ない「街乗りメイン」の方や、普段はガレージに保管していて週末しか乗らないような「観賞用」に近いお車であれば、カーコーティングの保護能力でも十分な場合があります。

紫外線やホコリからは守れますので、保管中の劣化を防ぐには十分な効果を発揮します。

3. 「プロテクションフィルム」がおすすめな人

「プロテクションフィルム」がおすすめな人について解説

次に、高額な費用を払ってでも「プロテクションフィルムを選ぶべきケース」です。
近年、高級車オーナーを中心にこちらを選ぶ方が急増しているのには、明確な理由があります。

3-1. 高速道路をよく走る人(飛び石対策)

高速道路を走る頻度が高い方、ゴルフや旅行で長距離移動が多い方は、迷わずプロテクションフィルムをおすすめします。

高速走行中の飛び石は、運転技術では避けようがありません。
前走車からの落下物や、対向車からの跳ね石など、不可抗力で飛んできます。

コーティングでは防げない「バチッ」という衝撃音と共に刻まれる傷を、プロテクションフィルムなら完全に防ぐことができます。
バンパーやボンネットが傷だらけになるストレスから解放されるのは、大きなメリットです。

3-2. 「リセールバリュー」を気にする人

「3年後、5年後に乗り換える予定がある」「リセールが良い車種に乗っている」「希少車なので価値を下げたくない」

そんな方にとって、プロテクションフィルムは「消費」ではなく「投資」になります。
査定時に「オリジナル塗装が綺麗に残っている」ことは、数万円〜数十万円、車種によっては百万円単位のプラス査定(あるいはマイナス回避)に直結します。
施工費の一部は、売却時に回収できると考えれば、非常に合理的な選択です。

3-3. 濃色車(黒など)や「マット塗装」の車

黒などの濃色車は、洗車傷(スクラッチ)が非常に目立ちやすく、維持が大変です。

また、マット塗装(艶消し)の車は、一度傷つくと「磨いて直す」ことができないため、維持難易度が極めて高い塗装です。

こうした「維持が難しい塗装」の車こそ、プロテクションフィルムで覆ってしまうのが正解です。
特にマット塗装車は、専用の「ステルスフィルム」を貼ることで、質感を損なわずに鉄壁の防御力を手に入れることができます。

4. 【究極の選択】プロテクションフィルムとカーコーティングを併用

プロテクションフィルムとカーコーティングを併用について解説

「傷も防ぎたいし、コーティングの撥水も捨てがたい…」

そんな欲張りな方には、「プロテクションフィルムの上からカーコーティングを施工する」という方法があります。

4-1. フィルムを「守る」ためのコーティング

プロテクションフィルム自体も高性能ですが、その上にさらに専用のカーコーティング(セラミックコーティング等)を塗布することで、以下の相乗効果が生まれます。

  • 防汚性の向上: フィルムの表面にさらに強い撥水層ができ、汚れがつきにくく、洗車がさらに楽になります。
  • ツヤと撥水の追加: フィルムの防御力に、コーティング特有の鋭い輝きをプラスできます。
  • フィルムの長寿命化: 紫外線や酸性雨からフィルム自身を守る「トップコート(犠牲膜)」の役割を果たし、フィルムの劣化(黄ばみ等)を遅らせることができます。

4-2. 予算に合わせた「ハイブリッド施工」

また、全面にフィルムを貼るのではなく、場所によって使い分けるのも賢い方法です。

  • フロント周り(顔): 飛び石を受けやすいので「プロテクションフィルム」
  • それ以外(側面・リア): 傷のリスクが低いので「カーコーティング」

この「フロントセット+残りコーティング」という組み合わせは、コストを抑えつつ、防御力と美観を両立できる、アルファでも一番人気のプランです。

5. まとめ:あなたのカーライフに合わせた選択を

あなたのカーライフに合わせた選択を

プロテクションフィルムとカーコーティングの違いについて解説しました。

  • コーティング: 「ツヤ出し」と「汚れ防止」重視。洗車を楽しみたい、コストを抑えたい人向け。
  • プロテクションフィルム: 「物理防御」と「資産価値」重視。飛び石が怖い、リセールを守りたい人向け。

どちらが良い・悪いではなく、「あなたが車に何を求めるか」「どういうカーライフを送りたいか」で正解は変わります。

もし迷われているなら、アルファにご相談ください。

あなたのお車の車種、保管環境、そして「どう乗りたいか」を丁寧にヒアリングし、コーティング単体から部分的なフィルム施工、フル施工まで、最適なプランをご提案します。

「私の車なら、どっちがおすすめ?」
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そんなご相談も大歓迎です。ぜひ一度、お問い合わせください。

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