ソリッドカラーとは|メタリック・パールとの違いと、色別の手入れ

ソリッドカラーとは、光を反射する粒子を含まない、単色だけの塗装のことです。白、黒、赤といった「混じりけのない色」がこれにあたります。
車の塗装は大きくソリッド・メタリック・パール(マイカ)・マットの4種類に分かれます。見た目が違うだけでなく、傷の目立ちやすさも、直しやすさも、手入れの手間もそれぞれ違います。
この記事では、東京・足立区で年間1,000台以上を施工しているアルファが、4種類の違いと、色を選ぶときに知っておきたいことを整理します。
新車の色を選んでいる方も、すでに乗っている方も、状況を伺ってお答えします
ソリッドカラーとは|光る粒子を含まない単色の塗装
ソリッドカラーは、アルミ片や雲母といった「光を反射する粒子」を一切入れていない塗料です。色そのものだけで構成されているため、日本語では「単色塗装」とも呼ばれます。
塗装の構造は、色の層(カラーベース)+透明の層(クリア)の2層がほとんどです。いちばんシンプルな作りです。
ソリッドの魅力は、映り込みの深さ
粒子が入っていないぶん、表面が平らに仕上がります。光がまっすぐ返るので、景色が鏡のように映り込みます。とくにソリッドブラック(トヨタの「202ブラック」が代表的です)は、磨き上げたときの濡れたような艶が他の塗装にはない魅力です。
同時に、いちばん傷が見える塗装でもあります
光が素直に返るということは、表面の乱れもそのまま見えるということです。洗車のときについた細かい擦り傷が、光の角度によってクモの巣のように浮かび上がります。
メタリックやパールは粒子が光を散らすため、同じ傷でもぼやけて見えにくくなります。ソリッドにはそのごまかしが効きません。
ソリッドの黒を選ぶなら、納車前に手を打つのが確実です
ソリッドブラックは、拭き上げのタオルの当て方ひとつで擦り傷が入ることがあります。傷が入ってから磨いて消すこともできますが、磨けば塗装は薄くなります。無傷のうちにコーティングかプロテクションフィルムで覆っておくほうが、結果的に塗装を減らさずに済みます。黒い車の守り方は黒い車のためのプロテクションフィルムの記事にまとめています。
4種類を1枚で比べる
まず全体像を見てください。違いは「何が入っているか」で決まります。
この「粒子が光を散らすかどうか」が、そのまま傷の見えやすさの順番になります。以下、それぞれを見ていきます。
メタリックカラー|アルミの粒が入った塗装
塗料の中に「アルミフレーク」と呼ばれる、ごく薄いアルミの片を混ぜた塗装です。金属特有のシャープな輝きが出ます。
特徴は、見る角度によって色味が変わることです。正面から見ると明るく、斜めから見ると沈んで見える。この変化があるので、同じ色でも表情が豊かになります。
手入れの負担がいちばん軽い
アルミ片が光を散らすため、4種類のなかで傷と汚れがいちばん目立ちません。とくにシルバーやグレーのメタリックは、多少洗車の間隔が空いても気になりにくい色です。
青空駐車の方、洗車の頻度を上げられない方には、現実的にいちばん合っています。
気をつけたいのは、クリア層が傷んだとき
表面の透明な層(クリア)が紫外線などで劣化して剥がれると、中のアルミ片が空気中の水分と反応して白く濁ってくることがあります。
こうなると磨いても戻りません。クリア層が生きているうちにコーティングで覆っておくことが、いちばん効く対策です。
パール(マイカ)|雲母を使った3層構造
日本でいちばん人気のある「パールホワイト」がこれです。塗料に雲母(マイカ)という鉱物を細かく砕いた粒子を混ぜています。
マイカの粒子は半透明で、光が中を通り抜けたり反射したりします。この複雑な光の動きが、真珠のような奥行きのある白を作っています。
多くは3層構造になっている
ソリッドやメタリックが「色の層+クリア」の2層なのに対し、パールホワイトの多くは色の層+パールの層+クリアの3層です。
層が増えるぶん塗膜が厚くなるので、紫外線や酸性雨に対して有利です。傷も目立ちにくく、見た目と扱いやすさのバランスが最も良い塗装と言えます。
弱点は、直すときの費用
3層の色を合わせるのは技術的に難しく、周囲となじませる「ぼかし」の作業も必要になります。そのぶん板金塗装の費用は割高になりがちです。
ぶつけたときの修理代を考えると、ぶつけない工夫より、傷をつけない備えのほうが結果的に安く済むことがあります。
パールホワイトは、鉄粉が目立ちます
汚れは目立ちにくい塗装ですが、ひとつだけ弱点があります。ブレーキダストなどの鉄の粉が刺さると、それが錆びて茶色い点として浮き出てきます。白いので、かなり目につきます。ボディを触ってザラつきを感じたら、無理にこすらずご相談ください。専用の薬剤で溶かして落とします。白い車の手入れは白い車のコーティングの記事で詳しく書いています。
マット(艶消し)|表面が平らでない塗装
他の3つとは考え方が違います。マット塗装は「表面をわざと平らにしない」ことで艶を消しています。
ミクロの単位で凹凸があり、そこに当たった光が散ります。まっすぐ返らないので、人の目には艶がないように見える。これがマットの仕組みです。
磨いて直すことができません
ここが決定的な違いです。磨くというのは表面を削って平らにする作業なので、マット塗装でやると、その部分だけ艶が出ます。
傷は消えても「ここだけ光っている」という別の問題が残ります。つまり、ついた傷を無かったことにする手段がありません。
扱い方や後悔しないための考え方は、マット塗装で後悔する理由の記事にまとめました。守り方はマット塗装のプロテクションフィルムの記事をご覧ください。
「この色は何をしておくべきか」を、車種と保管環境からお答えします
LINEで相談する傷の目立ちやすさと、直しやすさで比べる
色を選ぶとき、見た目だけで決めると後から効いてきます。「傷が目立つか」と「直せるか」は別の話なので、分けて考えてください。
整理するとこうなります。
- 手入れの負担を軽くしたいなら:シルバーやグレーのメタリック。傷も汚れも目立ちにくく、洗車の間隔が空いても気になりません
- 見た目と扱いやすさのバランスなら:パールホワイト。塗膜が厚く、傷も目立ちにくい。人気色なので手放すときにも有利です
- 艶の深さを求めるなら:ソリッドの黒。ただし傷は必ず目立つので、保護の予算をセットで考えてください
- 個性を求めるなら:マット。ただし手洗い前提で、直せないことを受け入れられる方に限ります
色の濃さによる違い(淡い色と濃い色で手入れがどう変わるか)は、淡色車と濃色車の違いの記事で別の切り口からまとめています。
新車の色を選んでいる方へ
いま色を決めている段階なら、次の3つを一緒に考えてみてください。
1. どこに停めますか
屋根の下なら、どの色を選んでも大きな問題にはなりません。青空駐車なら、メタリックかパールが現実的です。ソリッドの黒とマットは、屋外だと手入れの負担がはっきり増えます。
2. 洗車はどうしますか
洗車機を使う予定があるなら、マットは選べません。ソリッドの黒も、洗車機のブラシで擦り傷が入り、それがそのまま見えます。手洗いを続けられるかどうかが分かれ目です。
3. 保護の予算を取れますか
ここが最も大事です。ソリッドの黒とマットを選ぶなら、車両価格とは別に保護の費用を見ておいてください。後から足すこともできますが、傷が入ってからでは遅くなります。
いちばん効くのは、納車の前に決めておくことです
アルファでご相談が多いのは、納車前にディーラーから直接お預かりして、走り出す前に施工するという形です。無傷の状態から始められるので、いちばん結果が良くなります。納車日が決まったら、その時点でご相談ください。施工の実例はテスラ モデルYの施工事例や施工事例の一覧をご覧ください。
塗装別の手入れの違い
基本の手順はどの塗装でも同じです。多めの水で流してから、泡で優しく洗い、押さえるように水を吸わせる。そのうえで、塗装ごとに気をつける点が違います。
ソリッド(とくに黒)
- タオルを引きずらない:広げて置き、押さえて水を吸わせます。これだけで傷の入り方が変わります
- 砂を残したまま触らない:擦り傷の大半は、砂粒を挟んだまま拭いたときに入ります
- 直射日光の下で洗わない:乾くのが早く、水シミの原因になります
メタリック
- クリア層を守る:劣化して剥がれると中のアルミ片が濁ります。定期的なコーティングが効きます
- 汚れが目立たないぶん、放置しやすい:見えなくても付いているので、間隔を決めて洗ってください
パール(マイカ)
- 鉄粉を早めに落とす:ザラつきを感じたら、専用の薬剤で溶かします。こすって取ろうとしないでください
- 水垢に注意:白は水垢の筋が見えやすい色です。拭き残しを作らないのが対策です
マット
- ワックスと艶出し剤を使わない:凹凸を埋めてしまい、質感が消えます
- 洗車機に入れない:手洗いが前提です
- 鳥のフンと虫はその日のうちに:跡が残ると磨いて消せません
洗車の手順そのものは洗車の教科書にまとめています。塗装が柔らかい車種の注意点はテスラの塗装についての記事もご覧ください。
アルファの料金
| メニュー | M サイズ | L サイズ | LL サイズ |
|---|---|---|---|
| ガラスコーティング | 110,000円〜 | 115,000円〜 | 120,000円〜 |
| セラミックコーティング | 220,000円〜 | 230,000円〜 | 240,000円〜 |
| PPF フロントセット | 278,000円〜 | 373,000円〜 | 410,000円〜 |
| PPF フルセット | 874,000円〜 | 1,113,000円〜 | 1,336,000円〜 |
いずれも税込です。マット塗装には、マット仕上げのフィルム(ステルス)を使います。透明のフィルムを貼ると、そこだけ艶が出てしまうためです。
コーティングの種類ごとの違いはコーティングの種類の比較、全メニューは料金プラン一覧をご覧ください。フィルムの詳細はプロテクションフィルムのページにあります。
よくあるご質問
ソリッドカラーとメタリックの違いは何ですか
塗料にアルミの粒が入っているかどうかです。入っていないのがソリッド、入っているのがメタリック。粒があると光が散るので、メタリックのほうが傷が目立ちにくくなります。
パールとメタリックはどう違いますか
混ぜている粒子が違います。メタリックはアルミ、パールは雲母(マイカ)です。アルミは光を跳ね返すのでシャープに光り、マイカは半透明なので光が中を通って奥行きが出ます。パールは3層構造のことが多く、塗膜も厚くなります。
ソリッドカラーは安っぽいのでしょうか
そんなことはありません。手入れが行き届いたソリッドブラックの艶は、他のどの塗装にも出せないものです。ただし傷が見えやすいので、状態の差がそのまま印象の差になります。手をかけた分がはっきり返ってくる塗装だとお考えください。
いちばん手入れが楽な色はどれですか
シルバーやグレーのメタリックです。アルミ片が光を散らすため、傷も汚れも目立ちにくく、洗車の間隔が空いても気になりにくい色です。青空駐車の方にはとくに向いています。
コーティングをすれば、どの色でも傷はつかなくなりますか
つかなくなるわけではありません。コーティングは汚れを落としやすくし、洗車のときに擦る回数と力を減らすことで、結果的に傷が入りにくくなるものです。飛び石のような物理的な衝撃を止めたい場合は、プロテクションフィルムになります。
納車前に施工してもらえますか
できます。ディーラーから直接お預かりして、走り出す前に施工する形がいちばん多いです。無傷の状態から始められるので結果が良くなります。日程が決まったらご相談ください。
まとめ|色は見た目だけの選択ではありません
- ソリッドカラーとは、光る粒子を含まない単色の塗装。映り込みが深い代わりに、傷がいちばん見えます
- メタリックはアルミ、パールは雲母。どちらも粒子が光を散らすので傷が目立ちません
- マットは表面をわざと平らにしない塗装。磨いて直すことができません
- 手入れが楽なのはシルバー・グレーのメタリック。青空駐車ならここが現実的です
- ソリッドの黒とマットを選ぶなら、保護の予算をセットで。傷が入る前が勝負です
色は好みで選んでいいと思います。ただ、選んだ色によって必要な手当てが変わることだけは、買う前に知っておいてください。
アルファは東京・足立区で年間1,000台以上を施工しています。車種と色、駐車環境をお伝えいただければ、その組み合わせで何をすべきかをお答えします。ご相談とお見積りは無料です。
東京・足立区のカーコーティング・プロテクションフィルム専門店 アルファ
年間1,000台以上の施工実績。ご相談・お見積りは無料です
