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プロテクションフィルムとカーラッピングの違い|「守る」か「変える」か?寿命と性能を比較

プロテクションフィルムとカーラッピングの違いについて解説

「車の色をマットブラックに変えたいけど、カーラッピングとプロテクションフィルム、どっちがいいの?」
「カーラッピングでも、多少は飛び石傷を防げるんじゃないの?」

愛車のイメージチェンジを検討する際、この「カーラッピング vs プロテクションフィルム」という二択で迷われる方は非常に多いです。

一見すると、「フィルムをボディに貼る」という作業は同じに見えます。
しかし、中身を知れば知るほど、この2つは「似て非なるもの」であることが分かります。

結論から申し上げますと、選ぶ基準は非常にシンプルです。

  • 手軽に色を変えてを楽しみたい「カーラッピング」
  • 飛び石から守り、資産価値を維持したい「プロテクションフィルム」

「でも、最近は色付きのプロテクションフィルムもあるよね?」

その通りです。
実は今、技術の進化によって「守りながら色を変える」という第三の選択肢も登場しています。

この記事では、多くの人が誤解している両者の決定的な違い(素材・厚み・寿命)を、プロの視点で徹底的に解剖します。

後悔しない選択をするために、ぜひ最後までお読みください。

目次

1. プロテクションフィルムとカーラッピングの根本的な違いは「素材」と「厚み」

プロテクションフィルムとカーラッピングの根本的な違いは「素材」と「厚み」について解説

まず、両者のスペック的な違いを深掘りしましょう。

どちらも「フィルム」と呼ばれますが、その素材構成は全く異なります。
例えるなら、「ファッション用の薄いTシャツ」と「軍用の防弾チョッキ」くらい、役割と強度が違うのです。

1-1. カーラッピングは「塩ビ(PVC)」で極薄

カーラッピングに使用されるフィルムの多くは、「ポリ塩化ビニル(PVC)」という素材でできています。
塩ビパイプなどにも使われる一般的なプラスチック素材ですが、フィルム用のPVCは非常に柔らかく、熱で伸ばしやすいのが特徴です。
そのため、複雑な曲面のバンパーなどにも綺麗に追従し、手軽にカラーチェンジを楽しむことができます。

しかし、その厚みは約100ミクロン前後(粘着層含む)しかありません。

これはコピー用紙1枚分程度の薄さです。
さらに、PVCという素材自体に「衝撃を吸収する弾力」があまりないため、爪で強く引っ掻けば破れてしまいますし、少し硬いものが当たれば、その衝撃はダイレクトに下の塗装へ伝わってしまいます。

あくまで「色を変えるためのファッション・シール」であり、物理的な防御力は期待できない構造なのです。

1-2. プロテクションフィルムは「ポリウレタン」で極厚

一方、プロテクションフィルム(PPF)は、「熱可塑性ポリウレタン(TPU)」という特殊素材で作られています。
このTPUという素材は、ゴムのような「柔軟性」と、プラスチックのような「強靭さ」を併せ持っています。

厚みは約150〜200ミクロン。

数値だけ見ればラッピングの1.5倍〜2倍ですが、実際の防御力には「桁違い」の差があります。
TPUの分厚い層は、高速道路で飛んでくる小石が当たった瞬間、グニュッと変形して衝撃を吸収し、ゴムのように跳ね返します。

この「衝撃吸収力」こそがプロテクションフィルムの真骨頂であり、カーラッピングフィルムでは決して真似できない性能なのです。

比較表:カーラッピング vs プロテクションフィルム

比較項目カーラッピングプロテクションフィルム
主な目的カラーチェンジ(ファッション)物理的保護(資産防衛)
素材ポリ塩化ビニル(PVC)ポリウレタン(TPU)
厚み薄い(約100μm)厚い(約150〜200μm)
衝撃吸収力低い(直撃する)極めて高い(跳ね返す)
飛び石防御△(破れて塗装に及ぶ)◎(ほぼ完全に防ぐ)
寿命短い(約1〜3年)長い(約5〜10年)
剥離性△(糊が残りやすい)(糊が残りにくい)

2. カーラッピングは糊が残る?プロテクションフィルムとの決定的な差

カーラッピングとプロテクションフィルムとの決定的な差について解説

次に、施工を検討する上で最も重要な「寿命」と「剥がす時」の話をします。

実は、カーラッピングには「貼りっぱなしにできない」という、非常に大きな注意点があります。

2-1. カーラッピングの寿命は「約3年」が限界

カーラッピングフィルム(PVC)は、紫外線や熱に対する耐久性がプロテクションフィルムほど高くありません。
日本の過酷な夏の日差しや、エンジンの熱にさらされ続けると、フィルム自体が徐々に硬化し、縮んでいきます。

保管環境にもよりますが、屋外保管の場合、寿命は長くて3年、早ければ1年半程度で限界を迎えます。
寿命を超えて貼り続けると、フィルムの柔軟性が完全に失われ、「ひび割れ(クラック)」を起こします。
こうなると、剥がす時にパリパリと細かく割れてしまい、綺麗に剥がすことが極めて困難になります。

2-2. 放置すると「糊(のり)」が残る大惨事に

最大のリスクは、剥がす時の「糊残り」です。
劣化したラッピングフィルムを無理に剥がそうとすると、強力な粘着剤(糊)がボディ側にべったりと残ってしまう「糊残り」が発生します。

一度こうなると、糊を除去するために特殊な溶剤を使ったり、ヘラで削り取ったりする必要が出てきます。
その作業によって、「塗装を守るつもりで貼ったのに、剥がす作業で塗装を傷だらけにしてしまった」という、本末転倒な大惨事が頻発しています。

対して、XPELなどの高品質なプロテクションフィルムは、5年〜10年経過しても糊残りがほとんどなく、スルッと綺麗に剥がせるように設計されています。

「剥がす時のことまで考えて貼る」。これがプロの鉄則です。

3. カーラッピングで飛び石は防げる?プロテクションフィルムの圧倒的な防御力

プロテクションフィルムの圧倒的な防御力について解説

「カーラッピングでも、多少は傷を防げるでしょ?」

そう思われる方も多いですが、過度な期待は禁物です。
防御力の差について、より具体的に解説します。

3-1. カーラッピングでは飛び石を防げない

カーラッピングフィルムは、洗車傷のようなごく浅い擦り傷なら防げますが、走行中の「飛び石」のような「点」の衝撃には無力です。

石が当たった瞬間、硬くて薄いPVCフィルムは簡単に突き破られます。
そして、その勢いのまま下の塗装にまで達し、塗装が欠けてしまいます。
結果、フィルムを剥がしてみると、ボディが虫食いのように点々と傷ついている…というケースが少なくありません。

「色を変えるのが目的だから、傷は気にしない」という方なら問題ありませんが、「高級車だから傷も防ぎたい」という目的でカーラッピングを選ぶのは、正直おすすめできません。

3-2. 150ミクロンの厚みがもたらす安心感

プロテクションフィルムの厚み(150ミクロン)は、伊達ではありません。
時速100kmで飛んでくる鋭利な小石でさえ、分厚いウレタン層が受け止めます。

さらに特筆すべきは、「自己修復機能」です。
プロテクションフィルムの表面には、熱を加えると傷が消える特殊なトップコート層があります。
洗車傷やちょっとした擦り傷なら、太陽の熱や温水をかけるだけで、魔法のように消えてなくなります。

この機能は、ラッピングフィルムには基本的に備わっていません(一部の高額なものを除く)。
「傷がつかない」だけでなく、「ついても治る」。これがプロテクションフィルムだけの特権です。

4. 新時代の選択肢「カラープロテクションフィルム」

新時代の選択肢「カラープロテクションフィルム」について解説

ここまで「色ならカーラッピング」「保護ならプロテクションフィルム」と解説してきましたが、実は今、その境界線がなくなろうとしています。
それが、最新技術である「カラープロテクションフィルム(カラーPPF)」の登場です。

4-1. 「守りながら色を変える」一石二鳥の技術

カラープロテクションフィルムとは、その名の通り「色のついたプロテクションフィルム」です。
素材は強靭なポリウレタン(TPU)のまま、塗装のような顔料を練り込んでいます。

これにより、「カーラッピングのように色を変えて楽しみつつ、プロテクションフィルムの最強の防御力と自己修復機能を手に入れる」ことが可能になりました。
「黒い車にしたいけど、傷つくのが怖い」「マットカラーに乗りたいけど、手入れが不安」
そんな悩みを一発で解決する、まさに「一石二鳥」の次世代技術です。

4-2. まるで塗装?カーラッピングを超えた「ツヤと質感」

従来のカーラッピングフィルムの弱点は、表面の質感でした。
近くで見ると、どうしても「ゆず肌(表面の微妙な凹凸)」があり、「あ、これはシールを貼っているな」と分かってしまう質感でした。

しかし、最新のカラープロテクションフィルムは違います。
本物の塗装と見分けがつかないほどの「平滑な鏡面仕上げ(超光沢)」を実現しています。

例えば「グロスブラック(ピアノブラック)」をルーフに貼れば、まるでガラスルーフのような濡れたツヤが出ます。
「マットグレー」をフルボディに貼れば、純正の限定車のような重厚な質感が生まれます。
見た目は最高級の塗装、機能は最強の鎧。
これからのカスタムの主流は、間違いなくこのカラープロテクションフィルムになっていくでしょう。

5. まとめ:プロテクションフィルムとカーラッピング、目的に合わせて選ぼう

プロテクションフィルムとカーラッピングは目的に合わせて選ぶ

プロテクションフィルムとカーラッピングの違いについて解説しました。

  • カーラッピング:
    • メリット:価格が比較的安い、カラーバリエーションが無限に近い。
    • デメリット:寿命が短い(約3年)、飛び石は防げない、糊残りのリスクがある。
    • 向いている人:「短期間(1〜2年)だけ派手な色に変えて遊びたい」「イベント用に目立たせたい」
  • プロテクションフィルム(透明・カラー):
    • メリット:最強の防御力、寿命が長い(5年以上)、自己修復機能あり、リセールに有利。
    • デメリット:価格が高め、カラーの種類はラッピングより少ない。
    • 向いている人:「愛車を傷から守りたい」「資産価値を維持したい」「長く美しい状態で乗りたい」

「ただ色を変えるだけ」でいいのか、「愛車を守る機能」も欲しいのか。
ご自身の目的と、どれくらいの期間乗るつもりなのか(寿命)を考えて選んでみてください。

「私の車にはどっちが合っている?」
「カラープロテクションフィルムの実物を見てみたい」

そんなご相談も、アルファにお任せください。
実際のサンプルや施工車両をご覧いただきながら、あなたに最適なプランをご提案いたします。

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