【季節の話題】冬の風物詩フロントガラス凍結。その対策と対処法を解説

極寒の朝、通勤のため車に乗り込むとフロントガラスが真っ白で何も見えない。
こんな経験はありませんか。
ウォッシャー液をかけたりワイパーで動かすと逆効果だったり、対処法を誤るとさらに状況が悪くなり、ますます出社の時間を遅らせることになってしまいますからね。

今回の記事ではそんな冬のフロントガラスの凍結の仕組みやその予防策や対処法について解説していきたいと思います。

フロントガラス凍結の仕組み

フロントガラスの凍結は日中に温められた地表の熱が、夜に大気中に逃げることで地表の温度が急激に下がる放射冷却という現象によって引き起こされます。
昼と夜の寒暖差が激しい時に発生する現象なので別に冬だからというわけでもないんですね。
この放射冷却に冬の寒さが加わることによってフロントガラスが凍ってしまうという仕組みです。

では、この凍結を事前に防ぐことはできないのか。
できるのであればどんな方法があるのか、以下に解説していきたいと思います。

凍結防止カバーを取り付ける

カー用品店やネットで購入できる凍結防止カバーを使いましょう。
使い方は簡単で前日の夜にフロントガラスに張り付けておくだけです。
取り付けも取り外しも簡単なのでオススメです。

磁石でくっつくタイプや紐で固定するタイプなどデザインや種類が豊富なのもうれしいポイントですよね。

毛布やバスタオルをかけておく

冬しか使わないものにお金をかけたくないな。
そんな方もいらっしゃると思います。
実は毛布やバスタオルをかけておくのも凍結防止策として有効です。
風で飛んでしまう可能性もあるので、紐などで括ることをオススメします。

油膜を除去する

空気中の水分は気温が0℃になると凍り始めますが、空気中に飛散している水分には油分などの不純物も含まれており、それらは0℃よりも高い温度で凝固し始めます。
したがって、フロントガラスに油膜がついていると凍結しやすくなってしまいますので、常日頃から油膜は定期的に除去することをオススメします。
また、油膜はウォッシャー液でも除去することが可能になってますので、以下の記事を参考にしてみてください。

室内の湿気を極力なくす

車内に湿気が溜まっているとフロントガラスの内側が結露します。
特に冬場はヒーターで湿気がさらに増えますのでなおさらです。
あとは見落としがちですがガラスに付着している埃やゴミは湿気を吸収して結露の原因となりやすい為、内窓の清掃も定期的に行うと良いでしょう。

フロントガラスが凍結してしまった場合の対処法

上ではフロントガラスが凍結しないように事前にできる予防策を紹介していきましたが、ここからは実際に凍結してしまった場合の対処策を紹介できればと思います。
早くしなければ会社に遅刻してしまう。
そんな状況下でも素早くフロントガラスの視認性を確保できる方法をお話していければと思います。

温水を回しかける

15℃～30℃前後の温い水をゆっくりとまわしかけるとあっという間に氷が解けます。
急いで家を出なければならない状況ではこの方法が最も早いです。
ここでの注意点はいくつかあり、まず高温のお湯をかけてはいけないということ。

急激な温度変化によりガラスが割れてしまう可能性があるので絶対にやってはいけません。
もう一つがあまりにも気温が低いと温水をかけた瞬間に新たな氷の層ができてしまう可能性もあるので寒冷地にお住まいの方はこの方法はオススメしません。
最後は氷が解けた後必ず拭き上げを行うということ。

拭き上げずにそのまま車を出すと、外気温で湿ったフロントガラスがまた凍ってうっすら白くなってしまい危険です。

デフロスターをつける

急いでるときにはあまり使いたくない手段ですが、デフロスター機能を使うことでフロントガラスの凍結を解くこともできます。
デフロスター機能というのは暖かい空気をフロントガラスに当てることで曇りを取る機能のことを指します。
15分から20分程度で解氷することができますが急いでるときはそんな時間も惜しいのが正直なところです。

お急ぎの方で車へのダメージなどを考慮される方は以下の方法を試してみてください。

解氷スプレーを常備しておく

量販店などで購入できる解氷剤を使う方法もあります。
車にダメージを与える心配もなく素早く解氷してくれる優れものです。
使い方は簡単。

凍ったフロントガラスに吹き付けるだけであっという間に氷が解けていきます。
比較的安価に購入することができるので今回紹介する方法の中では一番いいかもしれません。

まとめ

今回は季節の話題の一つとしてフロントガラスの凍結対策について触れていきました。
寒い季節に起こる煩わしい車あるあるな話なので、経験がある方も多いかと思います。
絶対にやってほしくないことは上でも少し触れた「熱いお湯をかけること」。

一見すると素早く溶けて問題ないように見えますが、急激な温度変化による熱膨張というのは怖いものです。
最悪の場合ケガをすることもあるので気をつけてください。
これから冬本番、身体に気をつけながら愛車との快適ライフを楽しんでください。