車のコーティングは無駄か|無駄になる4つの条件と、効いてくる場面を正直に話します
「車のコーティングは無駄」。ネットでよく見かける言葉です。10万円を超える金額を前にして、本当に払う価値があるのか迷っている方が、この記事にたどり着いていると思います。
先に、施工する側の立場から正直にお答えします。無駄になるケースは、実際にあります。そして、無駄になるかどうかは車種でも金額でもなく、その方の使い方と、施工の中身で決まります。
東京・足立区で年間1,000台以上を施工しているアルファが、どういうときに無駄になるのか、逆にどういう場面で効いてくるのか、そしてコーティングにできないことまで含めて説明します。
先に結論|無駄になることは、実際にあります
コーティング店がこう書くのは変に思われるかもしれませんが、事実です。払った金額に見合わない結果になる条件は、はっきりしています。
逆に言えば、その条件に当てはまらなければ、コーティングは十分に元が取れる買い物です。まずは自分がどちら側にいるかを確かめてください。
この記事のスタンス
アルファは施工店ですが、全員に施工をおすすめするつもりはありません。
向いていない方に売っても、数年後に「思っていたのと違った」となるだけだからです。実際、ご相談のなかで「今回はやらなくていいと思います」とお伝えすることもあります。
コーティングが無駄になりやすい4つの条件
とくに3番は見落とされがちです。同じ「ガラスコーティング」という名前でも、下地処理をしたボディとしていないボディでは、まったく別の結果になります。コーティングは透明な膜なので、その下にある傷をそのまま閉じ込めてしまうからです。
見積もりを比べるときの注意点
極端に安い施工費用には理由があります。液剤のランクを下げているか、研磨工程を省いているかのどちらかです。
金額だけを並べても意味がありません。その見積もりに下地処理が含まれているかを必ずご確認ください。含まれていなければ、同じ作業を比べたことになりません。
逆に、コーティングが効いてくる場面
次のような使い方をされる方には、はっきり効果が出ます。
- 青空駐車がメイン|雨・紫外線・鳥のフンにさらされ続けるので、被膜の有無で数年後の差が大きく出ます。
- 5年以上乗る予定|1年あたりに直すと安くなり、塗装の状態も保てます。
- 洗車の時間をあまり取れない|汚れが落ちやすくなるので、1回あたりの手間が軽くなります。
- 売却時の査定を意識している|塗装の状態は査定に影響します。
- すでに細かい傷が気になっている|研磨で消したうえで被膜をかけるので、見た目がはっきり変わります。
いちばん分かりやすいのは青空駐車です。屋内ガレージに入っている車と、24時間外に置かれている車とでは、受けるダメージの量が違います。
正直に|コーティングにできないこと
期待と結果がずれると、それは「無駄だった」という体験になります。先にお伝えしておきます。
飛び石でボンネットに傷が入るのを防ぎたい、という目的であれば、コーティングでは足りません。それはプロテクションフィルム(PPF)の役割です。目的が違うものにお金を払うと、当然「無駄だった」となります。
「高い」を1年あたりに直してみる
アルファの料金です。すべて下地処理・研磨費用を含んだ金額です。
| メニュー | Mサイズ | Lサイズ | LLサイズ |
|---|---|---|---|
| ガラスコーティング | 110,000円〜 | 115,000円〜 | 120,000円〜 |
| セラミックコーティング | 220,000円〜 | 230,000円〜 | 240,000円〜 |
金額だけを見ると確かに大きな買い物です。ただ、コーティングは1回払って何年か使うものなので、期間で割ると印象が変わります。
逆に言えば、1年で手放すなら1年分の費用として110,000円を払うことになります。これが「無駄になりやすい条件」の2番目です。乗る期間が短いほど、割高になります。
アルファの目安はこうです。3年以内に乗り換える予定ならガラスコーティングで十分。5年以上乗る、青空駐車がメイン、融雪剤を撒く地域を走るなら、耐久性の高いセラミックコーティングのほうが結果的に合理的です。
同じ金額でも、中身はまったく違う
「コーティングは無駄」という感想が生まれるいちばん大きな原因は、ここだと考えています。
コーティングという言葉は同じでも、液剤を塗るだけの作業と、研磨で傷を消してから密着処理をして塗る作業では、かかる時間も結果も別物です。前者を10万円で買えば、そう感じても仕方がありません。
アルファでは全車に「ガスグラスプライマー処理」という密着処理を行っています。被膜がボディに食いつかなければ、どれだけ良い液剤を使っても早く落ちてしまうからです。
ワックスやDIYで足りるのはどんな人か
プロ施工が唯一の正解ではありません。次のような方は、市販品やワックスで十分だと考えています。
| こういう方は | おすすめ |
|---|---|
| 洗車そのものが趣味 | 市販品で十分です。こまめに施工できるなら、そのほうが良い状態を保てます。 |
| 数か月ごとに塗り直せる | 持続期間の短さは、頻度でカバーできます。 |
| 近いうちに手放す予定 | ワックスで見た目を整えるだけでも、目的は果たせます。 |
| すでに深い傷が入っている | プロ施工をご検討ください。研磨をしないと状態は変わりません。 |
| 青空駐車で5年以上乗る | プロ施工が向いています。被膜の厚みと耐久性が効いてきます。 |
| 手間をかけずに保ちたい | プロ施工が向いています。施工後の負担がいちばん軽い選択肢です。 |
よくあるご質問
結局、コーティングは無駄なのでしょうか?
使い方次第です。施工後に洗車をしない、1年以内に手放す、下地処理のない格安施工を選ぶ、傷が付かなくなると期待している。この4つに当てはまるなら無駄になりやすいです。当てはまらないなら、十分に元は取れます。
コーティングをすれば洗車しなくてよくなりますか?
なりません。汚れが落ちやすくなるので1回あたりの手間は軽くなりますが、洗わなければ汚れは積もります。むしろ「洗車が楽になるための投資」と考えていただくほうが実態に近いです。
飛び石の傷はコーティングで防げますか?
防げません。コーティングの膜はごく薄いもので、飛び石の衝撃を受け止める厚みはありません。飛び石対策はプロテクションフィルム(PPF)の役割です。目的に合わせて選んでください。
ディーラーで勧められたコーティングとは何が違いますか?
いちばん違うのは下地処理にかける時間です。アルファの料金には研磨・下地処理が含まれています。見積もりを比べるときは、金額だけでなくその工程が含まれているかをご確認ください。
中古車でもコーティングする意味はありますか?
あります。むしろ中古車のほうが下地処理の効果がはっきり出ます。ただし研磨で消せる傷と消せない傷があるため、現車を見てから可能な範囲をお伝えしています。
軽自動車だと割に合わないのでは?
車両価格に対して高く感じられるのはもっともです。判断は乗る年数と保管環境で変わりますので、別記事で軽自動車の場合の考え方をまとめています。
まとめ|「無駄かどうか」は、条件で決まります
- 無駄になりやすいのは①洗車しない ②すぐ手放す ③下地処理なしの格安施工 ④傷が付かなくなると期待しているの4つ。
- 効いてくるのは青空駐車・5年以上乗る・洗車の時間が取れない・査定を意識している場合。
- コーティングは飛び石やドアパンチは防げません。それはPPFの役割です。
- 1年あたりに直すと、ガラスで約36,700円、セラミックで約31,400円。長く乗るほど割安になります。
- 同じ「コーティング」でも、下地処理の有無で結果はまったく変わります。
「無駄かどうか」は、金額ではなく条件で決まります。ご自身の保管環境と乗る年数さえ決まれば、答えは自然と出ます。
保管場所と乗る年数を教えてください。やらなくていい場合はそうお伝えします
「うちの使い方だと無駄になりませんか?」というご相談から結構です。
ボディの写真を数枚いただければ、いまの状態から必要な工程をお伝えできます。
施工しても効果が薄いと判断した場合は、正直にそうお伝えします。
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