サーキット走行車両向けのおすすめカーボディケアをプロが解説します

富士スピードウェイで撮影したポルシェレースカー

車の楽しみ方は人それぞれ。

のんびりドライブを楽しむ方もいればピカピカにして飾って楽しむ方もいます。
そんな中でも最も車への外傷リスクが高まる楽しみ方にスポーツ走行があります。
サーキットユースは飛び石やタイヤカス、油汚れなどのリスクが通常走行と比較すると格段に高まる遊び方になるので愛車を守るのであれば細心の注意が必要です。

もちろん「走る車だから」という割り切り方をされる方もいらっしゃると思いますが、ドライブもサーキットもオールマイティに楽しめるほうがいい。
そんな方のほうが多いはず。
この記事ではサーキットユース、スポーツ走行をするのに最適なボディケアを解説していこうと思います。

目次

サーキット走行で想定される傷、汚れの種類

サーキット走行をするうえで必ずついて回る傷や汚れのリスク。
ここでは限界走行時に想定される傷や汚れの種類について解説していこうと思います。

飛び石

ここでいう飛び石とは通常走行時のものとは比較にならないほど車体へのダメージが大きいものです。
富士スピードウェイを例に挙げると最終ホームストレートで時速300キロ前後の速度になることもあります。
高速回転するハイグリップタイヤから飛んでくる飛び石は小さな砂であっても弾丸のようにボディに降り注ぎます。

フロントバンパー全体に白い斑点が大量にできてしまう。
そんな状況になってしまうと塗りなおししか対処方法はありません。

タイヤカス

バンパーやサイドステップに付着することが多いです。
通常の洗車では落とすことが難しく、多くの方があきらめてそのままにしている印象です。
サーキットヘビーユーザーの方が稀に専用クリーナーを使っているのを目にしますが、サーキットに足を運ぶ回数がそこまで多くないとそういった物を買い揃える気にはなりませんよね。

そういった場合はアルカリ性が主成分となっているシャンプー、クリーナーを安価なものでもいいので使ってみてください。
商品によって効果の差はあれど綺麗に落としきることが可能です。
注意点としてはガラスコーティングをされている車両にはやらないほうがいいです。

コーティング被膜も一緒に溶かしてしまいます。

モータースポーツ特有の油汚れ

車を限界域まで使い切るサーキット走行ではトラブルはつきもの。クラッシュで撒かれたオイルを踏んだり自身の車の油が漏れているなんてことも。
普段車に乗っているだけでは塑像もできないような油汚れが車に付着します。

ブレーキダスト

限界まで熱を入れたブレーキはおびただしい量のブレーキダストを発生させます。
終日走ったらピカピカのホイールがブレーキダスト色に変わっているなんてことだってあります。
付着した直後は比較的簡単に落とすことができる汚れなので放置せずにすぐ対処しましょう。

どのボディケアがモータースポーツに向いているのか

上記を踏まえ、どのようなボディケアを施せば愛車を守りつつ心置きなくサーキット走行を楽しめるのか。
気になりますよね。
ここからは代表的なボディケア3つを例に、何が最もサーキットユースに適しているのか説明していきたいと思います。

ガラスコーティング

サーキットユース前提であればあまりオススメはできません。
防汚性には優れますが強度で考えるとどうしても他二つに劣る印象です。
街乗りがメインで稀にサーキットを楽しむ程度の頻度であればガラスコーティングでも問題ありません。

補修は比較的容易にできますが、サーキットユースという点では費用対効果が低い印象です。
例外としてホイールや車両後方部への部分施工は他施工と組み合わせることで絶大な効果を発揮します。

カーラッピング

カーラッピングは愛車を気分で好きな色にしたいという遊び心から生まれた施工方法です。
車全体をラッピングで覆うという特性上ある程度の保護、防汚性能はありますがそれは副次的なものであり本来の用途ではないことからサーキットを心置きなく楽しむという点ではあまり向いていないかもしれません。
走行時に損傷を負ってしまった場合もパーツごとの張替え補修になるので費用も高額になりがちです。

プロテクションフィルム

名前の通り、車を‘守る’ことに特化しています。
ガラスコーティングの皮膜が約0.3μ(ミクロン)なのに対し、プロテクションフィルムは200μ程の厚みがあります。
日常的な飛び石はもちろん限界域で戦う車もこれで問題なく保護することが可能です。

フロント3面部分施工することで費用的にも他二つと比べて安く抑えることができますし、サーキット走行で想定されるあらゆる汚れから車を守ることが可能になります。

まとめ

モータースポーツでは普段の運転からは想像もつかないような様々な外的要因が潜んでいます。
サーキット専用車両だからと割り切るのもいいですが、乗り終わった後のリセールバリュー向上のためにプロテクションフィルム施工を検討してみてはいかがでしょうか。
筆者のオススメ施工方法はフロント3面にプロテクションフィルムを貼り、車両後方部、ホイールにガラスコーティングを施工する組み合わせです。

あらゆるリスクを想定した最高の組み合わせだと個人的に思います。
これで心置きなくアクセルを踏み抜くことができますね。
それでは良きカーライフを。

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