【2023年最新】車のコーティングをDIYで行う裏技をプロが本気で解説

DIY用の工具

洗車やカーコーティング、ドライブレコーダー取り付け等、車をもっと楽しめるDIYの紹介をしていきたいと思います。
自分の車に自分で手を加えることによって、車に対する見識を深められる他、さらに愛着が湧くこと間違えなしです。
もちろん安易に手を出すべきではないプロに任せるべき作業もあるので、その点にも触れていきたいと思います。

目次

カーコーティングを自分で施工してみよう

コーティング済みのポルシェカイエン

前提として、カーコーティングの施工は簡単ではありません。
コーティング剤に合わせた環境や技術が整っている専門業者だからこそ美しい仕上がりを実現することができます。
しかしプロの仕上がりを求めなければ、自分で愛車にコーティングを施工することは可能です。

ここでは自分でコーティング施工する際に気をつけるべきこと。
また、プロに任せたほうが安心できる線引きについて解説していきます。

カーコーティングをDIYする際の手順

市販の液体コーティング剤のイメージ

本来専門業者の施工の場合は、下地処理としてしっかりと洗車をしたうえでボディの磨きを行います。
磨いて小傷を落とすだけでなく、正しい下地処理はコーティングの定着を良くし耐久性を向上させます。

しかし今回はDIYがテーマ。
磨き作業にはポリッシャーや照明などの道具を揃えたり、騒音や粉塵の対策も必要なうえで、そもそもの磨きの技術が必要となります。
そのため今回は新車など、ボディの状態が比較的綺麗な車を対象としています。

では磨き無しのコーティング手順を解説していきます。

①まずはカーシャンプーで洗車をする

ほこりや汚れが乗った状態のボディにコーティングをしても本来の効果は得られません。
洗車は丁寧に行いましょう。
できれば脱脂シャンプーを使用することが望ましいです。

②コーティング剤の塗布

おすすめは【ポリマー系コーティング】や【ガラス系コーティング】の液体スプレータイプのもの。
施工性が高い商品が多く、DIYに適しています。
小瓶に入っている完全硬化するタイプのガラスコーティングは施工難易度が高いため、おすすめできません。

塗り方は使用するコーティング剤によって違います。
濡れたボディに直接噴きつけるタイプや、濡れタオルに噴いてから伸ばすタイプ。
しっかり説明を読んで指示に従い塗布しましょう。

③しっかりと拭き上げる

コーティング剤の成分が残った水滴を放置してしまうとシミの原因になります。
水分を一切残さないよう、拭き上げはしっかりと行いましょう。

基本的な工程はこれだけです。
専門店に比べ耐久性など劣る部分はありますが、ツヤや撥水性の向上は実感できるはずです。

次に注意点について解説します。

DIYカーコーティングの注意点

屋外で洗車をするイメージ

カーコーティングとは本来、適切な温度・湿度管理を行い、塵の飛ばない独立ブースで行うものです。しかし自宅で整った環境が揃っている方はほとんどいないと思います。
ここでは屋外でコーティング施工をする際の注意点をいくつかご紹介します。

①ボディの温度が低い時に施工する

日が昇る前か日が落ちた後、できれば夏は避けましょう。
塗り斑の原因になります。
本来は適さない環境だということを念頭に置き、慎重に作業するようにしましょう。

②磨き(下地処理)をしない場合でも必ずマスキングする

塗面以外の樹脂パーツやガラス、ゴムに付着すると簡単に落とすことができません。
屋外は特に風の影響を受けるため、必ずマスキングをするようにしましょう。

③厚塗りせず何回かに分けて塗る

一度に塗ってしまおうと思わず、薄く均一に数回に分けて施工するようにしましょう。
塗り延ばす前に乾燥してしまうと、そのままムラやシミになってしまいます。

④コーティングの説明をよくみて硬化時間を把握しておく

溶剤には硬化時間が必ず書かれているので確認しておきましょう。
硬化前に雨が降ってしまうと台無しなので、作業後の天気や気温の確認も必須です。

⑤塗りこむのではなく撫でるイメージでやさしく

強く塗り込むのではなくやさしく撫でて乗せるイメージです。
誤って強い力を加えると逆に傷が入ったまま硬化してしまい、取返しがつかなくなります。

コーティング施工は簡単に見えるかもしれませんが適切な施工環境、徹底した温度、湿度管理、職人の技術の全てが揃ったときはじめて完璧な仕上がりになります。
少し高額な施工料金かもしれませんがそこには明確な理由があることを忘れず、仕上がりに不安があるならばプロに依頼するようにしましょう。

施工難易度が高い塗面について

黒ソリッドの仕上がりの違い

コーティングのDIYの仕方や注意点について説明しましたが、上記はいずれも磨きをしない場合を想定しております。
自分でポリッシャーを使って磨きをしてみたいという方もいると思いますが、絶対におすすめできない塗面も中にはあります。

それは、「劣化した塗面」と「ブラック系ボディカラー」です。
塗面の劣化具合、カラーによって施工難易度は全く異なり、状態によってはプロでも手を焼かされることだってあります。
これらの2点について簡単に解説していきたいと思います。

・劣化した塗面

青空駐車によって経年劣化が進んだ塗面や、保管状況が良くても年月が経過しているクラシックカーなどはできるだけプロに依頼しましょう。
こういった車両は洗車の段階で使用する溶剤の希釈度を調整する等で、出来るだけ塗面へのダメージを減らすことを考えることが重要です。
量販店で購入できる程度のものであっても強めなアルカリ性や酸性のものを選んでしまっていると、それだけで塗装に大きなダメージを負う可能性があります。

プロでも実際の塗面の状態を見てから使用する溶剤を判断しています
。不安であれば自身での作業は避けたほうが無難です。

・ブラック系ボディカラー

ブラック系塗装、特にソリッドブラックの磨きはプロに任せることを強くオススメします。
メーカーにもよりますが、塗装そのものが非常に脆弱なことが多いのがこのブラック系塗装です。
近年のポリッシャーは性能が高いため、傷が目立たないボディカラーであれば慣れない方でもそこそこ綺麗になる場合もあります。

が、ブラックはそうはいきません。
磨くたびに逆に傷だらけになってしまったり、「オーロラ」や「バフ目」と呼ばれる磨きムラが残ってしまう可能性が非常に高いです。
塗装や磨きの知識や経験と、適切な道具が揃っていない限りはブラック系塗装の車のコーティングはプロに任せたほうがいいでしょう。

以上のように、正しい知識のもとやるべきでないものだけ理解しておけばカーコーティングはDIYも可能です。
細かい傷や仕上がりは専門店のプロの施工にはかなわなくても、コスト面など大きなメリットもあります。
なにより自分の愛車を自分でコーティングすることで、これまでよりずっと大切にする気持ちが湧いてくるものです。

専門店に高い金額を払ってコーティングをすることが必ずしも正解ではありません。
それでも不安がある場合は、信頼できる専門店に相談してみましょう。
店舗での施工依頼じゃなくても、DIYコーティングに適した溶剤の案内をしてもらえるかもしれません。

レザー内装の日常的お手入れ

レザー内装のポルシェ

車のシートが本革である限り、どれだけ丁寧に乗っていても摩擦による色落ちや黄変、また、雨水の付着や紫外線によって起こるひび割れに悩まされると思います。
エレガント且つゴージャスな雰囲気を演出してくれる革シートですが、ボディ同様に日頃のお手入れを欠かさずに行うことがシートの状況悪化を遅らせ、美しくに保つ最も近道といえます。
ここでは、本革シートのお手入れ方法について、カーディテイリングの現役プロがDIYで出来る、特別なものを必要としない日常メンテナンスを分かりやすく解説していきます。

本革シートの種類

まず、本革といっても革を鞣し(なめし)た後の最終処理によっていくつかの種類があります。
この種類によってメンテナンスの方法は異なります。
まずは各製法の特徴についてみていきましょう。

・「アニリンレザー」

鞣した後に、染色のみで仕上げた最も高品質なレザーです。
革本来の自然な感触が残りますが、非常にデリケートで傷や色落ち等のダメージを受けやすいです。
人が乗り降りをするといった特性上、自動車の内装に使われることはありません。

・「セミアニリンレザー」

これは、アニリンレザーのような染色作業を行った後、とても薄いウレタンウレタン塗装を施し、耐久性やメンテナンス性を確保したものになります。
自動車の内装に使用されるレザーとしては高級品にあたり、一部の高級車で採用されています。

・「ピグメントレザー」

鞣した後に顔料で表面塗装で行い、耐久性を重視したレザーです。
耐久性に優れ、手入れが容易なので一般的な車両の本革シートはほとんどがこの製法で作られたものです。

車のレザーシートに使われる製法は「セミアニリンレザー」「ピグメントレザー」であることがお分かりいただけたと思います。
ではこれらのメンテナンス方法とは?下で見ていきましょう。

車のレザーのお手入れ方法

車内のレザーコーティング

ではどんな方法でメンテナンスをすれば良いのか?

上でも述べたように車の内装で使用されるレザーはそのほとんどがすでに保護塗膜によって守られているものになります。
完璧な状態を維持するのであれば単純にその保護塗膜を増やせばよいだけなのです。
一般的にルームコーティングやレザーコーティングと呼ばれているものですね。

しかし、今回のテーマはDIY。
特別な溶剤や技術を必要としない日常的なメンテナンス方法についての記事になりますので、割愛させていただきます。

結論から言うとお手入れの方法はとても簡単です。
水で落ちる汚れは、固く絞ったタオルで拭き取り、革の表面に水を残さないように乾拭きで仕上げます。
色移りやベタつきに対しては10分の1に希釈した家庭用中性洗剤(食器洗い用で問題なし)をタオルにつけて軽く触るように拭くだけでたいていの汚れは落としきることができます。
いずれの方法もごしごし擦るのは厳禁です。
革の保護塗膜を削り、革の表面を傷めることになります。

レザーは汚れが目立ってくると、除去に専用のケミカルなどを用意するか専門業者への依頼が必要になります。
そうならないためにも、日常的に拭き掃除をするだけで長期的に綺麗を維持できます。

白やベージュなど、汚れが目立ちやすいレザー内装の車は特に頻繁に。
頻繁な掃除が難しければ、レザーコーティングもひとつの選択になります。

[番外編]ドライブレコーダー取り付け

近年では取り付けていない車両のほうが少なくなってきたドライブレコーダー。
工賃は思ったよりも高額で、何とか安く仕上げたいと思った方も少なくないはず。
この記事では一度やってしまえば様々なDIYに応用できるドライブレコーダー取り付け手順について簡単に説明していきたいと思います。

①電源の取り出し

ヒューズボックス

作業の肝とも言える電源の取り出し作業ですが、その方法は様々です。
オススメは「ヒューズ」からの電源取り出しです。
配線を探し出す必要もないですし、たいていの場合はどこから電源を取り出すべきなのかヒューズボックスの蓋裏に明記されています。

電気系統は誤った作業を行うと車両火災になる可能性もあるので、うっかり事故を防ぐことができる電源取り出し方法を選びましょう。
ドライブレコーダーの電源はヒューズボックス内の「アクセサリー(ACC)」から引きます。
あとはドライブレコーダー側の配線にクワ型端子がついていますのでボディの鉄部分が露出した箇所にボルトで共締めすれば電源取り出し完了です。

次は配線の這わせ方についてです。

②配線の這わせ方

ドライブレコーダーの配線の取り回し

ヒューズボックスの設置個所によっても変わりますが、簡単に言えば這わせたい箇所の内装を「内張剥がし」という工具で取り外し、中を通っている配線に結束バンド等で括り付けるだけです。
あとは取り外した内装パーツを元通りにして完了です。
配線の通し方などこだわりポイントはありますが、取り付けるだけなら実はとても単純な作業なんです。

まとめ

プロのカーコーティング

この記事では「自分でする」をテーマに幾つか作業を紹介していきました。
中には磨き作業のように安易に手を出すべきではない難易度のものも存在し、それらはプロに任せるべきだと割り切ることも大切です。
しかし、大切な愛車のために自分で何かをしたいという気持ちはとても尊いものなので、その気持ち大切にしてください。
以上、良きカーライフを!

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