【車フィルム完全ガイド】種類・費用・耐久性を徹底比較｜スモーク・ラッピング・PPFの違いと選び方

「車に貼るフィルム」と聞くと、多くの人はスモークフィルムを思い浮かべるかもしれません。
しかし実際には、車に使われるフィルムには大きく3つの種類があります。
窓ガラスに貼るカーフィルム、ボディカラーを変えるラッピングフィルム、そして塗装を守るプロテクションフィルム（PPF）です。

それぞれ用途や効果が異なり、目的に合わせて選ぶことで愛車をより快適に、そして美しく保つことができます。
この記事では、3種類のフィルムの違いやメリット・デメリットを整理し、「自分の車にはどのフィルムが合っているのか」を判断できるよう、わかりやすく解説していきます。

車フィルムの種類は大きく3つ｜スモーク・ラッピング・PPF

車に貼るフィルムといっても、その役割や性能は大きく異なります。
一般的には「窓に貼るスモークフィルム」のイメージが強いですが、実際には快適性を高めるもの、デザインを楽しむもの、塗装を守るものと用途が分かれています。
ここでは、代表的な3種類のフィルムを取り上げ、それぞれの特徴をわかりやすく整理していきましょう。

カーフィルム（窓ガラス用）

最も身近で施工例の多いのがカーフィルムです。
紫外線を最大99％カットでき、夏の暑さや冬の冷え込みを和らげる効果もあります。
スモークタイプを選べば車内のプライバシーも守られ、防犯面でも安心です。

たとえばMサイズ車のリア3面施工で52,800円～、リア5面で69,300円～が目安となっています。
耐久年数は3〜5年ほどで、定期的な貼り替えを前提に考えると安心です。

カーラッピングフィルム（ボディカラー変更）

ラッピングフィルムは厚さ70〜100μm程度のPVC素材で、車の外装を自由にデザインできるのが魅力です。
マットブラックやカーボン調など、塗装では難しい表現が可能で、部分的な施工でアクセントを加えることもできます。

施工費用は全体で50～100万円前後、部分的なら数万円から対応可能です。
耐久年数は3〜5年程度で、紫外線や熱による縮みや剥がれが起こりやすいため、施工店の技術力が仕上がりを左右します。

プロテクションフィルム（PPF｜塗装保護）

近年注目されているのがPPFです。
厚さ150〜200μmのTPU素材を使用し、飛び石や小傷から塗装を強力に守ります。
透明度が高く、貼っても外観を損なわないのが特徴で、セルフヒーリング機能付きなら40〜60℃程度の熱で小傷が自然に消えるのも魅力です。

部分施工は数万円から、車全体では80〜180万円前後と高額ですが、耐久性は5〜10年と長く、特に新車や高級車、EVを大切に乗りたい方に選ばれています。

車フィルムのメリット・デメリット比較

車に使われるフィルムは、それぞれ強みと注意点があります。
どれを選ぶかは、求める効果や予算によって変わります。
ここでは「カーフィルム」「ラッピングフィルム」「プロテクションフィルム（PPF）」の特徴を整理して見ていきましょう。

カーフィルム

カーフィルムは、主にガラスに貼るタイプのフィルムで、快適性や安全性を高める役割があります。
紫外線・赤外線カット効果やプライバシー保護など、日常的に実感しやすいメリットが多いのが特徴です。

メリット

• 紫外線を約99％カットし、日焼けや内装劣化を防げる
• 赤外線を遮断し、夏の暑さや冬の寒さを軽減できる
• スモークタイプならプライバシーを守り、防犯にも有効
• ガラス飛散防止効果もあり、安全性向上に寄与

デメリット

• フロントや運転席は可視光透過率の規制があり、車検に不合格となる可能性がある
• 施工品質が低いと気泡やムラが目立ちやすい
• 夜間や雨天時に視認性が落ちる場合がある

ラッピングフィルム

ラッピングフィルムは、車体のボディ全体や一部に貼り付けてデザインを変えるフィルムです。
カラーチェンジや質感の演出が可能で、愛車の雰囲気を大きく変えたい方に選ばれています。

メリット

• 車ボディカラーやデザインを自由に変えられる
• マットやカーボン調など、塗装では難しい質感を再現可能
• 元の塗装を守りながら気軽にイメージチェンジできる
• 部分的な施工でアクセントを加えられる

デメリット

• 紫外線や熱で端部が縮んだり剥がれたりしやすい
• 経年で色あせや表面の劣化が出やすい
• 仕上がりは施工技術に左右されやすい

プロテクションフィルム（PPF）

プロテクションフィルム（PPF）は、塗装を守るために貼る透明なフィルムです。
飛び石や小傷から車を保護するのに特化しており、新車や高級車のオーナーが選ぶケースが増えています。

メリット

• 厚み150〜200μmのTPU素材で、飛び石や小傷から塗装をしっかり保護
• セルフヒーリング機能付きなら40〜60℃の熱で細かい傷が自然に消える
• 高い透明度により、貼っても外観を損なわない
• 汚れが付きにくく、洗車がしやすくなる製品もある

デメリット

• 施工に高度な技術が必要で、仕上がりは業者の腕に依存する
• フィルムによっては経年で黄ばみや曇りが出ることがある
• 厚みがあるため、曲面部分の施工は難易度が高い

車フィルムの費用と耐久性の目安｜種類ごとの比較

フィルムを選ぶ際に最も気になるのが「どのくらいの費用で、どのくらい長持ちするのか」という点です。
ここでは、代表的な3種類のフィルムについて、施工費用の目安と耐久年数を整理しました。

種類	費用目安	耐久年数	特徴
カーフィルム（スモーク）	リア3面：52,800円～ リア5面：69,300円～ フロント3面：102,300円～ （Mサイズ車の場合／アルファ料金表より）	約3〜5年	快適性やプライバシー確保に効果的で、もっとも手軽に施工できる
ラッピングフィルム	【実績例】 ベントレー ベンテイガ：968,000円 レクサス LM：705,870円 アウディ RS7：935,000円 テスラ モデルS：935,000円	約3〜5年	デザイン性が高く、愛車の印象を大きく変えられる
プロテクションフィルム（PPF）	フロントプロテクション：278,000円～ フルプロテクション：874,000円～ （Mサイズ車の場合／アルファ料金表より） 【実績例】 フェラーリ 812GTS：1,467,950円 メルセデス・ベンツ AMG G63：1,615,000円	約5〜10年	厚みのあるTPU素材で塗装を守り、高級車や新車に最適

用途別おすすめ車フィルムの選び方

ここまで紹介したように、車用フィルムはそれぞれ特徴や役割が異なります。では実際に「どんな人がどのフィルムを選ぶべきなのか？」を整理してみましょう。目的やライフスタイルに合わせて最適な選択肢を考えることが、満足度の高いカーライフにつながります。

カーフィルムがおすすめな人

カーフィルムは紫外線や赤外線を大幅にカットでき、日焼けや内装の劣化を防ぎます。
スモークタイプを選べばプライバシーも確保できるため、日常的に車を使う人にとって最も取り入れやすい選択肢です。
費用も比較的安価で、手軽に快適性を向上させたい方に適しています。

• 夏の暑さや冬の寒さをやわらげたい人
• 紫外線から肌や内装を守りたい人
• プライバシーを確保したい人
• まずは手軽にフィルム施工を試してみたい人

ラッピングフィルムがおすすめな人

ラッピングフィルムは、愛車のデザインを大きく変えたい方に向いています。
マットやカーボン調など独自の質感を楽しめ、部分的にアクセントを加えることも可能です。
元の塗装を傷めずに個性を演出できるため、デザイン性を重視する人に最適です。

• 愛車のイメージを大きく変えたい人
• マットやカーボン調など独自のデザインを楽しみたい人
• 全体ではなく部分的にアクセントを加えたい人
• 元の塗装を傷めずにイメージチェンジしたい人

プロテクションフィルム（PPF）がおすすめな人

PPFは塗装を長期的に守りたい方におすすめです。
飛び石や小傷を防ぎ、セルフヒーリング機能付きなら小傷が自然に消えるため、新車や高級車の保護に特に適しています。
高額ではありますが、リセールバリューを維持したい人や大切な愛車を長く綺麗に保ちたい人にとって有力な選択肢です。

• 新車や高級車を長く綺麗な状態で維持したい人
• 飛び石や小傷が気になる人
• リセールバリューを高めたい人
• 長期的に愛車の美観を保ちたい人

車フィルム選びのまとめ｜種類・費用・おすすめ用途を整理

車に使われるフィルムは大きく分けて、カーフィルム（スモーク）・ラッピングフィルム・プロテクションフィルム（PPF） の3種類があります。
それぞれ目的が異なり、どれを選ぶかは「快適性・デザイン・保護」のどこを重視するかによって決まります。

手軽に紫外線や熱を防ぎ、快適な車内環境を整えたい方にはカーフィルム、愛車の印象を大きく変えたい方にはラッピングフィルム、そして塗装を長く美しく守りたい方にはPPFが適しています。

アルファでは、各種フィルム施工に対応し、多くの実績を積み重ねてきました。
料金や施工事例も公開しているので、ぜひ参考にしていただき、ご自身の目的に合ったフィルムを選んでください。

• カーフィルム：紫外線カットや断熱効果で快適性を高め、プライバシーも守れる
• ラッピングフィルム：車の色やデザインを自由に変えられ、個性を演出できる
• プロテクションフィルム（PPF）：飛び石や小傷から塗装を守り、美観を長く維持できる