【車業界の話題】某B社をはじめとする中古車販売業者の闇。未来はあるのか

テスラモデル3のステアリング

少し前に世間を騒がせた中古車販売業者の保険金不正請求事件。
店頭に沢山車を並べている大手中古車販売チェーンにあそこまで大きな闇が潜んでいたとなるとユーザーも何を信じてどこで車を買えばいいのか分からなくなってしまいますよね。
人生の中で家の次に高い買い物と言われている車。安心して車を購入するために消費者は何を基準に業者を選べばいいのか、どんな自己防衛策を取ればいいのか。

筆者の主観が多くなりますが詳しく解説していきたいと思います。

目次

保険金不正請求事件全容

全国に300店舗以上、売上高7000億を誇っていた某中古車販売買取専門店が、お客様の車のタイヤを意図的にパンクさせたりゴルフボールでボディを凹ませるなどで保険金を不正請求していたというのが大まかな内容になります。
今の自動車業界の根幹を揺るがす大きな事件だったのは記憶に新しいです。
この事件を皮切りにその他大手中古車販売業者にも水増し請求の事実があったと芋づる式に発覚し、次々に該当社の社長が辞任しています。

さらに、最も信頼されるべき立場であろうディーラーにもこの秋、不正請求の事実が発覚しその件数は事件の主役B社に差し迫る1000件以上あるというのです。
これら一連の騒動をきっかけに業界全体に暗雲立ち込める中、消費者は何をもって車を購入する場所を選べばいいのか分からなくなってきていると思います。
ここから普段のコラムと違い、消費者の視点からどのような業者を選べばいいのか、プロの立場から解説していきたいと思います。

車は販売店からではなく‘人’から買う

販売店やディーラーに一切の信頼がないといえば筆者個人はそうは思いません。
本当にお客様の事を考えた適切な提案をしてくれる販売店スタッフを私は何人も知っていますし、それを信じて次の車もこの人から買おうと気持ちよく帰っていくお客様も知っています。
要は車を購入する際に最も重要視しなければならないのは販売店の大きさや販売実績ではなく、どんな‘人’から車を買うのかということです。

これまた筆者の主観でしかありませんが、その感覚は友達を作るのと少し似ています。

以下に見ていきましょう。

同じ相場の中で中古車市場は動いている

中古車は仕入れの方法によって売り出しの金額が変わります。
大きく分けて「下取り・買取」と「オークション仕入れ」の二つです。
前者は安く買えれば安く出されることが多いので大手中古車掲載サイトで明らかにその他個体と比べて安く出ているのはこのケースが多いです。

後者の「オークション仕入れ」に関しては毎週決められた曜日に開催される業者専用の仕入れ用オークションがあり、そこで多くの中古車販売店が競りに参加しています。
当然車種それぞれに相場というものが存在し、その相場にのっとった金額で業者は取引をしているので仕入れの段階だけでいえば業者間にそこまで大きな差異は出ていないのです。
では販売店はどこで利益を出す工夫をしているのか。それは購入後のアフターケアパックであったりコーティングやカスタムといった専門的技術を付加することによって販売店ごとの価格差を生み出しています。

それはつまり、同じ金額で仕入れたものは同じような程度、同じような個体がほとんどであるということ。
それぞれの店舗がもつ強みにひかれて車を購入するのも悪いことではありませんが、本当にいい車を購入するためにはこれらの仕組みを理解したうえで信頼に足るいい営業マンを探さなければなりません。

いい営業マンを探す

さて、いい営業マンとは一体何なのかという話ですが、これもまた筆者の主観になってしまいますが「気が合う人」これが一番の条件だと思います。
気軽に車に関する相談事をできるような関係構築をするのが最も安心して中古車を購入するための近道になります。
いい販売店を探すよりも特定の車屋さんで特別仲のいい営業さんと末永く付き合っていく。

これが私の考える安心できる中古車の買い方です。
信頼すべきなのはメーカーそのものや販売店のネームバリューではなく営業さんとの相性。
そう考えると車両購入時のアプローチの方法もおのずと変わってくるはずです。

結局愛車を守ることができるのはオーナーだけ

この場を借りて自動車に乗る皆様に伝えたいことがあります。
それは、「結局、愛車を守ることができるのはオーナーだけ」ということです。
つまりどういうことかというと、少しでもいいので車に関する知識を持つことで自衛をするべきという話です。

次のオイル交換は何キロ走ったらやるようにしよう、バッテリーの平均寿命は大体これくらいだな、この程度でも全然いいんです。
この一連の保険金水増し請求事件も消費者側がもう少し車に関心を持つことで被害を最小限にすることができた、そもそも被害にあうことはなかったケースは何件もあると思います。
インターネットやSNSの普及、浸透によって車に限らず他人任せにできる時代は終わりつつあります。
最低限の車に対する知識を持つことで大切な愛車を守れるようにしましょう。

まとめ

如何だったでしょうか。
冒頭でも触れたように筆者の主観によるものが多くなってはいますが、今回の報道、事件を受け確実に自動車販売店に対する消費者の意識は確実に変わりました。
重要なインフラである自動車、なければ生活が成り立たないという方も大勢いらっしゃるかと思います。

この記事が「ただの足だからいいや」ではなく、「なければならない生活の足だからこそ」の意識。
「販売店とお客様」ではなく、「人と人」で取引をするきっかけになれば幸いです。

それでは良きカーライフを。

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