テスラの塗装は弱い?柔らかい塗装の実際と、新車で傷がある理由
テスラの
塗装は弱い?
柔らかさと、新車の傷の理由。
「弱い」と言われるものの中身を3つに分けて、何をすれば防げるのかを、テスラを日常的にお預かりしている現場からお伝えします。
- モデル3・Y・S・Xの施工実績
- 東京・足立区の施工店
- 納車前のご相談も承ります
「テスラは塗装が弱い」。納車前後にこの言葉を見て、不安になった方が多いと思います。
東京・足立区のアルファでは、モデル3・モデルY・モデルS・モデルXを日常的にお預かりしています。その現場から見て、この評判は半分正しく、半分は誤解です。
この記事では、私たちが施工前に実際に見ているテスラの状態をもとに、「弱い」と言われるものの中身を分解し、何をすれば防げるのかをお伝えします。
テスラの塗装は柔らかい部類です。ただ「弱い」と言われるものの中身を分けて見ると、ほとんどは先に手を打てば防げます。
- 塗装は柔らかい部類で、細かい傷が入りやすいのは事実です。
- 新車時の傷は、納車前の下地処理がないことが原因です。塗装の性能とは別の話です。
- グリルがないぶん、飛び石は塗装に直接当たります。これはコーティングでは防げません。
- ガラスルーフは熱と水シミ、モデルYの樹脂パーツは白化が課題です。
- 手を打つ順番は、コーティング → フロントのPPF → 遮熱フィルム → 樹脂です。
飛び石や擦り傷から塗装を守る透明のフィルムです。
ボディ全体を透明(ULTIMATE PLUS)かマット(STEALTH)で守るプランが対象です。
1か月後と12か月後の無料点検つき。フロントだけ・部分施工は対象外です。
月ごとの予約数に限りがあります。
01 / WHAT「テスラの塗装は弱い」の中身は3つに分かれます
ひとまとめに「弱い」と言われていますが、私たちが見ているのは性質の違う3つのことです。分けて考えると、対策も変わってきます。
- ① 塗装が柔らかく、細かい傷が入りやすい。洗車のたびに線傷が増えていきます
- ② 新車の時点ですでに傷がある。これは塗装の性能ではなく、納車までの流れの問題です
- ③ 傷が目立ちやすい形をしている。グリルがなく、面が大きく、平らです
このうちいちばん誤解されているのが②です。「テスラの塗装が弱いから新車なのに傷がある」のではなく、他のメーカーで当たり前に行われている工程が、テスラにはないというだけの話です。順に説明します。
02 / POINT① 塗装が柔らかい|磨いていて分かること
塗装の硬さは、磨いていると手応えで分かります。同じ機械、同じ番手で当てても、削れ方が車種によって違うためです。
私たちの実感として、テスラの塗装は国産車や欧州車と比べて柔らかい部類に入ります。数値でお見せできるものではありませんが、施工前の状態を見ても、洗車傷の入り方が他より早いと感じます。
柔らかいと、何が起きるのか
柔らかい塗装は、硬いものが触れたときに逃げずに傷が残ります。洗車スポンジに砂が1粒挟まっていれば、その線がそのまま入ります。
とくにテスラに多いソリッドブラックやミッドナイトシルバーのような濃い色では、その線が光に当たるたびに白く浮かびます。
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つまり柔らかい塗装ほど、上に硬い層をつくる意味が大きいということです。コーティングの種類による硬さの違いはコーティングの種類の比較にまとめています。
塗装は温度で伸び縮みします。硬すぎる被膜を厚く重ねると、その動きについていけずに割れることがあります。ガラスを5層、10層と重ねるような施工は、テスラの塗装には向かないと私たちは考えています。硬さと追従性のバランスを取ることが大切です。
色によって、見え方はかなり違います
同じ傷でも、ボディカラーによって目立ち方が変わります。テスラで人気のソリッドブラックのような濃い色は、細かい線傷がいちばん見えます。暗い面の上に、傷が白い線としてのります。
反対にパールホワイトやシルバー系では、同じ傷があっても光に溶けてほとんど分かりません。傷の量が違うのではなく、見えるかどうかが違うだけです。
「黒いテスラは傷だらけになる」という声をよく聞きますが、正確には「黒だと、ついた傷が全部見える」ということです。色ごとの手入れの違いは淡色車と濃色車の違いにまとめています。
日常でいちばん効くのは、洗い方です
柔らかい塗装で傷を増やさないために、いちばん効果があるのは高価な用品ではなく洗い方です。
- 洗う前に、水で砂を流し切る:スポンジを当てる前の一手間で、線傷はかなり減ります
- スポンジを落としたら、そのまま使わない:地面の砂を拾っています。洗い直すか替えてください
- 拭き上げは押し当てず、水を吸わせる:こするほど傷は増えます
手順の全体は洗車の教科書にまとめました。
この3つは、どれも道具を買わずに今日からできます。テスラのオーナー様で「納車1年で細かい線傷だらけになった」という方の多くは、洗い方に原因があります。柔らかい塗装は、同じ洗い方でも他の車より早く結果が出るだけです。逆に言えば、洗い方を変えれば、いちばん早く差が出る車でもあります。
03 / WHY② 新車なのに傷がある|テスラには納車前の下地処理がありません
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
テスラは基本的にWebで注文します。実店舗はありますが、そこは展示・説明・試乗が中心で、注文はご自身のスマートフォンやパソコンから行います。注文画面に、コーティングの項目はありません。
従来のメーカーであれば、ディーラーが納車前にコーティングを案内し、その工程の中で洗車や磨きが入ります。この「納車前にひと手間かける仕組み」が、テスラにはありません。
車は工場から来るまでに、外に置かれています
どのメーカーの車も、工場を出てから手元に届くまでに、陸送や港のヤードで数週間から数か月、雨風にさらされます。これはテスラに限った話ではありません。
違うのは、その汚れや小傷を落とす工程が入るかどうかです。他のメーカーでは納車前の準備でリセットされているものが、テスラではそのまま手元に届きます。
だから、テスラのコーティングをご依頼いただいたお客様から、施工後によく言われる言葉があります。
これは大げさな表現ではありません。納車時の状態が、本来の塗装の状態ではなかったというだけです。下地処理で汚れと浅い傷を落とすと、多くの場合そこから明らかに変わります。
つまり②は塗装の性能の問題ではなく、納車までの流れの問題です。そして、これはこちらで手を打てば解決します。
04 / POINT③ グリルがないぶん、飛び石が直接当たります
エンジンがないテスラには、冷却用のグリルがありません。デザイン上の大きな特徴ですが、保護という面では不利に働きます。
エンジン車では、飛んできた石や虫がまずグリルの格子に当たります。テスラでは、それが塗装面に直接当たります。
しかもフロント全体が大きく平らな面なので、傷が入ると視線が集まりやすい。とくに濃色車では、白く欠けた点がはっきり見えます。
飛び石はコーティングでは防げません
ここは正直にお伝えします。コーティングの被膜は数ミクロンから十数ミクロンの厚さです。虫の体液によるシミや雨ジミには効きますが、走行中に当たる石の衝撃を受け止める厚みはありません。
物理的な衝撃に対して有効なのは、厚さ約190〜200ミクロンのプロテクションフィルム(PPF)です。コーティングの十数倍の厚みがあり、石が当たってもフィルムが受け止めます。
飛び石対策の考え方はテスラにコーティングだけで後悔する理由で詳しく書いています。
「フロントだけならいくら?」は車種をお伝えいただければお答えできます
05 / POINT全面ガラスルーフは、熱と水シミの両方が課題です
テスラのもうひとつの特徴が、屋根一面のガラスです。開放感は圧倒的ですが、面積が大きいぶん次の2つが起こります。
- 夏の暑さ:頭上から日射が入ります。EVは冷房も電力を使うため、航続距離にも関わってきます
- ウロコ(水シミ):ガラスは水滴が留まりやすく、そのまま乾くとミネラル分が輪になって残ります。屋根なので拭き上げも後回しになりがちです
暑さには、透明度を保ったまま赤外線を抑える遮熱フィルムが有効です。効果や料金、車検の扱いはテスラのガラスルーフが暑い問題の記事にまとめました。
水シミについては、水滴が残りにくい状態をつくることが対策になります。水の逃げ方の違いは撥水・親水・滑水の解説をご覧ください。
06 / POINTモデルYのテール周りは、未塗装樹脂です
見落とされがちですが、モデルYのリア周りなどには塗装されていない黒い樹脂パーツが使われています。
この部分は紫外線を直接浴びるため、数年で灰色にくすんできます(白化)。ボディがどれだけ綺麗でも、ここが白いと車全体が古く見えます。
市販の艶出し剤でも一時的に黒く戻りますが、持ちは数週間から1、2ヶ月です。詳しくは未塗装樹脂の白化を黒く戻す方法にまとめています。
07 / HOW TOでは何をすればいいか|優先順位をつけて考える
全部やる必要はありません。予算と乗り方に応じて、順番に手を打てば十分です。
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タイミングは「納車直後」がいちばん良い
理由は単純で、洗車傷が増える前のほうが、下地処理の工程が短く済むからです。
1年、2年と乗ってから施工すると、その間に入った傷を落とす作業が加わります。仕上がりは同じところまで持っていけますが、時間と費用は納車直後のほうが抑えられます。
ただ、すでに乗っている方が手遅れというわけではありません。状態を拝見して、どこまで戻るかをお伝えします。
もうひとつ、納車直後を勧める理由があります。テスラは納車前の磨きが入っていないので、輸送中の汚れが塗装にのった状態で届きます。これを落とさずに乗り始めると、洗車のたびにその汚れを塗装に擦りつけることになります。納車してすぐ下地処理をするのは、「守る」より前に「まず一度きれいにする」という意味もあります。
08 / PRICEアルファのテスラ向けメニューと料金
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| メニュー | M サイズ | L サイズ | LL サイズ |
|---|---|---|---|
| ガラスコーティング | 110,000円〜 | 115,000円〜 | 120,000円〜 |
| セラミックコーティング | 220,000円〜 | 230,000円〜 | 240,000円〜 |
| PPF フロントセット | 278,000円〜 | 373,000円〜 | 410,000円〜 |
| PPF フルセット | 874,000円〜 | 1,113,000円〜 | 1,336,000円〜 |
いずれも税込です。コーティングには下地処理とガスグラスプライマー処理が含まれます。ヘッドライトやミラーカバーだけといった部分施工もご用意していますので、まずは試したいという方はそちらもご検討ください。
全メニューは料金プラン一覧、施工内容はカーコーティングとプロテクションフィルムのページをご覧ください。ラッピングと組み合わせる場合の費用はテスラのラッピング・PPF価格にまとめています。
実際の仕上がり
事例のページでは、施工前の塗装の状態と、下地処理でどこまで整ったかを写真で載せています。テスラは白と黒のご依頼が多いので、それぞれの色でどう見えるかも確認できます。「自分の車もこうなるのか」を判断する材料にしてください。同じ色・同じモデルの事例があれば、そこから見るのが早いです。
09 / FAQテスラの塗装について、よくあるご質問
テスラの塗装が弱いというのは、本当ですか?
私たちが施工していて感じる範囲では、塗装は柔らかい部類に入ります。ただし「すぐ剥がれる」「劣化が早い」という意味ではありません。細かい傷が入りやすい、というのが実際のところです。
ですから、「弱いから何もできない」ではなく「柔らかいから、扱いを少し変える」が正しい受け止め方です。洗い方を変え、必要なら守る膜をのせる。それだけで、他の車と同じように長くきれいに乗れます。塗装が柔らかいこと自体は、直せるものでも直すものでもありません。
新車なのに傷があるのはなぜですか?
テスラには納車前のコーティングや磨きの工程がないためです。どのメーカーの車も輸送中に汚れや小傷がつきますが、それを落とす手順が入っていないだけで、塗装そのものの問題ではありません。
他のメーカーの車は、販売店が納車前に洗車と簡単な磨きをしてから渡すことが多く、その工程で輸送中の汚れや小傷が落ちています。テスラはその工程を省いているので、工場を出たときの状態に近いまま届きます。納車時に気づいた傷は、写真に撮って残しておくと、あとで相談するときに役立ちます。
洗車機に入れても大丈夫ですか?
入れられますが、細かい線傷は確実に増えます。柔らかい塗装なのでなおさらです。濃色車の場合は数年で全体が白っぽく見えてきます。気になる方は手洗いをおすすめします。
どうしても洗車機を使う場合は、ブラシの当たらない水洗いだけのコースを選び、そのあと手で拭き上げてください。ワックスや艶出しのコースは、塗装の上に余計な膜を重ねるので、あとでコーティングをするときに落とす手間が増えます。月に1回でも手洗いを挟めると、線傷の増え方はかなり変わります。
コーティングとプロテクションフィルム、どちらを先にすべきですか?
予算に限りがある場合は、まずコーティングです。車全体の洗車傷と汚れに効きます。そのうえで高速道路をよく走るなら、フロント周りのフィルムを足す形が現実的です。
理由は、コーティングは車全体に効き、フィルムは貼った場所にだけ効くからです。まず全体の土台を作ってから、飛び石の当たりやすい場所を部分的に足す、という順番が無駄がありません。両方を同時に施工する場合は、フィルムを先に貼ってからコーティングをかけます。
すでに1年乗っています。今からでも間に合いますか?
間に合います。すでに入った傷を落とす工程が加わるぶん、納車直後より時間はかかりますが、多くの場合しっかり戻ります。どこまで戻るかは実車を拝見して判断します。
目安として、屋内保管で手洗いをしてきた車なら、納車直後とほぼ同じ仕上がりになります。青空駐車で洗車機を使ってきた車は、下地処理に時間がかかりますが、それでも見違えるほど変わります。「もう遅い」と諦める前に、一度写真を送ってみてください。斜めから光を当てた写真だと、傷の状態が伝わりやすいです。
10 / SUMMARYまとめ|弱いのではなく、手が入っていないだけです
- 塗装は柔らかい部類。細かい傷が入りやすいのは事実です
- 新車時の傷は、納車前の下地処理がないことが原因。塗装の性能とは別の話です
- グリルがないぶん、飛び石は塗装に直接当たります。これはコーティングでは防げません
- ガラスルーフは熱と水シミ、モデルYの樹脂パーツは白化が課題です
- 手を打つ順番は、コーティング → フロントのPPF → 遮熱フィルム → 樹脂
「テスラは塗装が弱い」という言葉だけを見ると不安になりますが、中身を分けて見れば、ほとんどが先に手を打てば防げることです。
アルファは東京・足立区で年間1,000台以上を施工しており、モデル3・Y・S・Xの実績があります。納車前でも、すでに乗られている状態でも、まずは状態を拝見してご提案しますので、お気軽にご相談ください。
