【自動車内装清掃の極意】日常にも活かせるプロのルームクリーニングを大公開

ポルシェカイエンのステアリング裏

どんなに汚れた内装でもたちどころに綺麗にしてしまうプロのルームクリーニング。
どうしてこんな頑固な汚れを落とせたのか。この清潔感は何なのか。
気になりますよね。見た目だけでなく車内の空気までさわやかになったように連想させる本物のルームクリーニングの一部を今回は少しだけお見せしようと思います。

普段の内装清掃にも応用できるのものもありますので是非最後までご覧くださいませ。

目次

見落としやすいポイント

普通の内装清掃なら見落としてしまいがちな掃除ポイントを公開しちゃいます。
頑固な汚れは対処方法を誤ると逆に状況を悪化させてしまうこともあります。
当記事を参考に正しい方法で対応できるようにしましょう。

ステアリングチルト機構裏

電動、手動に関わらずステアリングチルト機構の裏側には埃や食べかすが残りやすいです。
パッと見るだけではわからない箇所ですが、車内全体の空気をさわやかにするためにはこういった細かい部分の清掃が何よりも大切です。
また、それに合わせてメーター周りにも埃が残りやすいので見落とさないようにしましょう。

エアコン送風口

エアコンの送風口も一見綺麗に見えるけど埃まみれなスポットの一つです。
ライトを照らしてみるとこんなにもビッシリ。
ここが綺麗になるだけで車内の雰囲気が引き締まり、清潔感も増します。

清掃をする際は棒などに薄手のウエスを巻いて拭く方法がありますが、車種、年式によっては風の切り替え用ツマミが構造上弱かったり、経年劣化で壊れやすくなっている場合があります。
できるだけ柔らかい素材の棒でやさしく埃を取ってあげましょう。
筆者のオススメはプラスチック製のコーキング用ヘラです。

手に入りやすくどんな車でも対応することができます。

シートの隙間

一番見落としやすいのはここではないでしょうか。
洗車にこだわりを持っているとご来店される方でもこの隙間にに汚れやほこりが溜まっているケースは非常に多いです。
ファブリック、レザーに関わらず汚れが付着しやすいポイントなので内装クリーニングの際には必ず見るようにしましょう。

掃除機の先が細いノズルを差し込むような形で掃除してあげるのがベストですが、放置され続けた隙間汚れは実はかなり頑固。
そんなときには上でも紹介したコーキング用のプラスチックヘラの出番です。
水で濡らして硬く絞ったマイクロファイバータオルを巻いてやさしく撫でるとボロボロ汚れが取れていきます。

ここでの注意点は強くこすらない事。特にレザーシートに関しては本革、合皮に関わらず摩擦に弱いです。
うっかり表面を削ってしまうなんてことにもなりかねないので注意しましょう。

ハンドル、ダッシュボードのベタツキへの対処法

記事冒頭でも話した「誤った対処法でさらに状況が悪化する」が顕著に表れるポイントでもあります。
汚れの正体を知らずにごしごしと擦ってしまって革が剥げしまった経験はありませんか。
汚れの種類や性質を理解することによって正しい清掃方法を選択できるようになります。

内装のベタツキの正体は何なのか。
また、どう落とせばいいのか、パーツ別に解説していこうと思います。

ダッシュボード

ここのベタツキはダッシュボード本体に含まれる樹脂や表面を保護している薄い皮膜の劣化によって引き起こされます。
水で濡らしたタオルで拭いてタオルの繊維が逆にベタツキにもっていかれてさらにひどいことになってしまったなんて話は聞いたことがあるはず。
実は特別な溶剤等は使わずに落とすことができるんです。

薬局などで購入できる高濃度エタノールで拭くとびっくり。
あんなにべたべただったダッシュボードがさらさらに。
無水エタノールという名前で販売されている事もあるのでぜひ試してみてくださいね。

ハンドル(硬化ウレタン)

比較的安価な車、グレード、商用車に設定されやすい硬化ウレタンステアリング。
ベタツキを感じた際の対処方は固く絞ったタオルで水ぶきするだけで問題ありません。

ハンドル(革)

革巻きステアリングはその特性上、手の皮脂が劣化し染み込んでしまいがち。
その皮脂がベタツキの原因となるわけです。
対処方法は10対1程度に希釈した中性洗剤(台所用でも構いません)をウエスに染み込ませて、やさしく撫でるように拭きます。

拭き終わったら水ぶき→乾拭きをし洗剤の成分をしっかり拭き取れたら終わり。
ここでの注意点は本来革製品に水は厳禁。
できるだけ早く水を拭き取れるようにしましょう。

まとめ

内装の掃除方法、定番汚れの落とし方を解説していきました。
「そんな細かいところまでやらなくても大丈夫」を繰り返すことで車内の空気全体が悪くなってしまうので毎回でなくてもいいので清掃するようにしましょう。
革内装はとにかく「擦らない」これを徹底してください。皆さんが思っているより革は脆く、簡単に擦れてしまいますからね。

外装だけでなく内装もピカピカにして最高のプライベート空間を作り上げてくださいね。それでは良きカーライフを。

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