【放置厳禁】春先に愛車に降りかかる花粉のリスクとその対処法を徹底解説

花粉シミを専用ヒーターで除去するアルファ社員

春先になると花粉によるくしゃみや目のかゆみで困る人が増えるのはもはやこの国の風物詩となりつつありますよね。
人間に花粉症があるように花粉の成分は車のボディにも悪影響をあたえることはご存じでしょうか。
当コラムではそんな花粉が車のボディに与える影響について詳しく解説していきたいと思います。

目次

車のボディに花粉が目立ち始める季節

春先3月から5月にかけて、その中でも特に花粉が多く舞うのが4月中旬頃になります。
この季節が来ると車のボディに花粉が付着して撫でるとザラザラした感触になってくるのでボディの様子を気にしながら必要に応じて洗車をこまめにすることが大切です。

日本で花粉と言えば杉のイメージが強いです。
しかし都内でカーコーティングをしている当店の感覚だと、この時期一番多くの車を悩ませているのは桜の花粉です。
コーティングしたばかりなのに洗車しても落ちないシミがついてしまった、とのお声をいただき手直しに伺ったところ駐車場のすぐ裏に立派な桜の木が、なんてこともありました。

ボディについた花粉を放置することで生じるトラブル

たかだか花粉でしょう。
と思われる方もいらっしゃると思いますので、花粉がボディについたまま放置した際のリスク、想定されるトラブルについて解説していこうと思います。
花粉はもともと粘着性を持っており、水を含むことによってペクチンという成分が溶け出しさらに粘着性を増します。

これによりボディに付着する力が強くなり、普通の洗車ではとりにくくなってしまうのです。
また、このペクチンが塗面に侵食し、錆やシミの原因となったり花粉が付着したままワイパーを動かすことでフロントガラスに線傷のような跡がついてしまうこともあります。
花粉は車のボディに様々なダメージを与える要因となりやすいので見かけたら速やかに洗車をするように心がけましょう。

黄砂と花粉の脅威

春先になると用心しなければならないものがもう一つあります。

「黄砂」です。

強風の影響で大陸側から舞い上がった土壌の粒子で、シリカなどの鉱物を含むことによって花粉よりもザラザラした感触を持ちます。
さらに頭の痛いことにこの黄砂も粘土質で粘着性が高く花粉と組み合わさることによって落としにくく傷の原因となりやすい車にとっては悪魔のような物質が出来上がってしまうのです。

花粉の落とし方

付着した直後の花粉は通常のカーシャンプーを使った洗車で問題なく落とすことができますが、問題は付着してから時間が経ったものです。
洗い流してもシミとして残っていることが多く、強引に落とそうと擦っても汚れが落ちないどころか洗車傷が増えるだけという始末。
花粉シミの落とし方を下記で解説していくので困ったときはぜひ参考にしてみてください。

ペクチンは「熱」に弱い

花粉の粘着性の原因ともなるペクチンは熱に弱いという特性を持ちます。
その為、熱による処理で車にダメージを与えることなく除去することが可能です。
我々プロは花粉専用のヒートガンを使用して落としていますが家庭にあるもので代用するのであればドライヤーやお湯による処理が有効です。
ここでの注意点は過度に熱を与えることで車にダメージを与えてしまう可能性もあるので、ドライヤーは車から20センチほど離して使う、お湯は60~80℃までのものを使うというやり方を徹底するようにしてください。

専用クリーナーを使う

汚れの度合いによっては上記の方法でも取りきることができない場合があります。
そんなときには市販されている花粉シミ除去クリーナーを使ってみるのもひとつの手でしょう。
量販店で購入できるものであれば初心者の方でも比較的使いやすいかと思うので試してみてみてもいいと思います。

プロへの依頼

上の方法をそれぞれ試してみても効果がないほどに花粉シミの内部侵食が進行している、そもそも怖くて自分はやりたくないという方に関しては我々のようなプロに依頼してみるのもひとつの手です。
花粉に特化した設備や経験豊富な心強いスタッフがいるので安心してご依頼ください。

そもそも花粉をボディに付着させないためには

どのコラムでも口を酸っぱくして言っているのですが「こまめな洗車」これに尽きます。
本当は屋内ガレージ保管をするのが一番有効なのですが、全員が全員そんな環境下で車を所有しているわけではありませんからね。
洗車頻度としては天気予報を見て雨予報が出ている前日に洗車してください。

雨が降るのに洗車するのか。と感じるかもしれませんが、花粉が多く舞うシーズンはこれが最適解だと筆者は考えます。
水分を含んで粘着性を増した花粉を落とすのは容易ではありませんからね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
たかだか花粉と侮っているといつの間にかシミだらけの車になってしまうという花粉の恐ろしさはご理解いただけましたでしょうか。
通常の汚れと異なる点として「粘着性」をもつという点が挙げられますが、この特徴は非常に厄介です。
こまめな洗車で事前に予防し、美しい愛車を保ち続けましょう。

また、花粉の対策として洗車をすることで同シーズンに舞うことが想定される黄砂に対しても有効なので忘れないようにしましょう。
シーズンごとの車に降りかかるリスクをあらかじめ頭の中に入れておき、適切な処置を施せるようにしてくださいね。

それでは良きカーライフを。

コメント

コメントする

目次