【2023年最新】カーコーティング施工後のメンテナンスの必要性
せっかくガラスコーティングを施工したのに、数か月でツヤ感が失われてしまった。
高い金額を払ったのに、すぐに撥水しなくなった。
そんな経験をしたことがある方もいるかと思います。
本記事ではカーコーティングを長持ちさせる絶対条件であるメンテナンスに着目し、その方法や頻度について詳しく解説していきたいと思います。
一度施工すればノーメンテで何年も維持できる魔法のようなコーティングは、残念ながらありません。
施工時にどんなに長持ちしますと説明を受けていても、メンテナンス次第で耐用年数は大幅に変わります。
自分で出来る日々のお手入れから専門店に頼むべきメンテナンスまで、徹底解説していきます。
カーコーティング施工後のメンテナンスの必要性
硬いガラスの被膜で守られているから汚れない、というイメージのガラスコーティング。
それは正しくもありますが、間違いでもあります。
たしかにコーティングによってガラス被膜を形成することで、有機系汚れが付きづらくなり、付いても落としやすくなります。
日常でつく汚れはほとんどが有機性のため、効果はすぐに実感できることでしょう。
しかし一方で、イオンデポジットといった無機系の汚れは付着しやすくなります。
付着したまま放置してしまうと除去のために再度磨きが必要になり、コーティングも再施工するはめになってしまいます。
それらを防ぐためにもメンテナンスは必須と言えます。
定期的にメンテナンスをすることでコーティング被膜は長持ちして、結果的に低コストで美しさを維持することが可能となります。
カーコーティングメンテナンス方法
コーティングのメンテナンス方法は施工会社とコーティング液剤により異なりますので、詳しくは施工会社に確認するのはおすすめです。
ここでは一例として、当店のカーコーティング施工車のメンテナンス方法をご紹介させていただきます。
- 洗車
まずは洗車をして、ボディの汚れが表面に乗っているだけなのかシミになってしてしまっているのかを判断していきます。
たっぷりの水で流してからメンテナンス専用のシャンプーをしっかり泡立たせてから洗車し表面に付着している汚れを落とします。
柔らかいスポンジやマイクロファイバータオルであってもゴシゴシこすってしまうと小傷が入ってしまうため、十分注意して作業を行います。
2. ボディの細部洗浄、汚れ取り
洗車だけでは落ちない汚れがある場合、性質に応じてケミカルを使い分けて落としていきます。
特に花粉ジミや鉄粉など、日常の洗車で落としづらい汚れはこの機会にしっかり落としていきます。
3. 撥水・ツヤの取り戻し作業
ガラスコーティング被膜は強固なため簡単に落ちることはありませんが、撥水やツヤは被膜の劣化より先に効果を失ってしまいます。
メンテナンス用の溶剤を使ってコーティング被膜を復活させ、撥水効果とツヤ出しの作業を行います。
ここが洗車とメンテナンスの最も大きな違いです。
4. 余剰成分のすすぎ作業
メンテナンス用の溶剤は撥水やツヤを復活させる効果がありますが、成分が強いためムラになるリスクがあります。
そのため余剰な成分は残さずしっかりと流す必要があります。
何箇所も同時にやろうとすると乾燥してしまいシミになる場合もあるため、1パネルずつ丁寧に作業していきます。
5. 拭き上げ、仕上げ
拭き上げはしっかり丁寧に行います。
前述の通りメンテナンス溶剤の成分がふくまれた水滴が残ってしまうとシミやムラの原因になります。
拭き上げ後に垂れてこないよう、エアーで出来る限り水滴を飛ばしておくのも大事な工程です。
全行程が完了したらお渡し前の最終チェックを行います。
またメンテナンスの最中に気づいたこと、気になった点や次回のメンテナンス時期をお知らせいたします。
当店ではこのような工程でコーティング車両のメンテナンスを行っております。
大事なことは、汚れやシミをそのままにしないこと。
定期的に除去することがコーティング被膜の長持ちに直結します。
メンテナンスの頻度
メンテナンスの必要性はおわかりいただけたと思います。
ではどの程度の頻度でメンテナンスを行えばいいのでしょうか。
結論としては、保管状況や日常の使い方によって異なります。
もちろん短い期間で定期的に行うのが理想的ですが、費用も時間もかかってしまうため効果的に行いたいところです。
ここでは保管状況や使用環境によっての基本的なおすすめ頻度を記載しますので、参考にしてみてください。
屋内保管の場合
屋内保管の車両であれば6ヶ月ごとのメンテナンスがおすすめです。
ただしこれはある程度日常的に洗車をする方の基準です。
普段まったく洗車をされない方でしたら、たとえ屋内保管でも早めのメンテナンスを受けるようにしましょう。
しっかりとした洗車が難しくても、雨天走行後にボディに水滴を残さないよう拭いておくだけでコーティングの耐久性は変わってきます。
室外駐車の場合
屋外駐車の場合、3~4ヶ月ごとのメンテナンスがおすすめです。
こちらも同様に普段から洗車をする方の基準となります。
屋外駐車は雨や直射日光の影響でコーティング被膜が劣化しやすい環境のため、日ごろの洗車が非常に重要になってきます。
普段洗車をしない方であれば2ヶ月ごとを目安にメンテナンスを受けましょう。
長距離走行が多い場合
長距離走行が多い方は、油分を含むアスファルトの欠片であるピッチ・タールや、季節によって虫付着などが多くなります。
虫の体液は酸性で、酸性の液体はボディ塗装面にとって悪い影響を与えます。
付着するたびにすぐ洗車できれば問題はありませんが、難しい場合はメンテナンスの頻度を上げることをおすすめいたします。
コーティング被膜がしっかりしていれば除去も容易なため、定期的なメンテナンスをすることで好循環が可能となります。
以上、環境別のメンテナンス頻度についてでした。
日常で出来るケアの方法
カーコーティング施工車は専門業者による定期的なメンテナンスが重要ですが、自分で出来る日々のケアが同じくらい重要です。
適切なケアを行うことで専門業者に支払うメンテナンス費用の節約になったり、コーティング被膜の寿命を左右したりします。
車が汚れたらその都度手洗い洗車をすることが理想ですが、皆様全員が日常的に手洗い洗車できる環境にあるとは我々も思っておりません。
以下には洗車よりも簡単にできる内容も含まれていますので、この中からできることだけでも気にしてみてください。
カーコーティング施工直後の注意
カーコーティング施工直後は特に慎重に取り扱う必要があります。
ガラスコーティング被膜は自然硬化の場合、コーティング剤にもよりますが完全硬化まで通常一週間くらいかかります。
専門店であれば熱処理によるコーティング被膜の硬化をしてから納車されるケースが多いですが、DIYなどの場合は注意が必要です。
完全硬化するまでの間は極力水に濡らさないよう注意しましょう。
日常的な洗車の方法
撥水性をもつガラス被膜は水に強いですが、強力な洗剤を使用したりブラシでこすったりすると効果が低下してしまいます。
柔らかいスポンジやマイクロファイバータオルでやさしく手洗い洗車を行うようにしましょう。
シャンプー洗車の場合は中性のコーティング車専用シャンプーを選択、または施工会社がおすすめしているシャンプーを使用しましょう。
洗車後は水滴を残さないように丁寧に拭き上げることでウオータースポットを防ぐことができますので、しっかり行いましょう。
直射日光から保護
屋外駐車は直射日光や鳥ふん等が付着しやすいので、カーカバーをかけるのもおすすめです。
ただしカバーの素材によってはボディの上をひきずったような線傷が入ってしまう場合があるので、裏起毛のタイプを選びましょう。
優しい乾拭き
雨天走行や洗車のあとは拭き上げることが大切ですが、ボディへの乾拭きは基本的に傷のリスクがあります。
柔らかい素材のマイクロファイバータオルを使用し、ごしごしと擦らず水滴を吸い取るイメージで行いましょう。
どうしても拭く場合は濡らしたタオルで拭いたあと、乾拭き用のタオルはほこりや砂が乗ったまま使わないようよく払ってから使用しましょう。
駐車場選び
自宅の駐車場は簡単に変更できませんが、外出先の一時的な駐車場であれば選べる場合があります。
特に長時間の駐車になりそうな場合は、なるべく屋根の下を選んだり、水たまりの側を避けたり、地面が鳥の糞だらけの木の下などは避けることで余計なダメージを防げる場合があります。
以上は一例ですが、このような細かいところを日々気をつけることでカーコーティングの効果を長持ちさせることができます。
しかしあくまで日々できる範囲に過ぎず、やはりコーティングの性能を熟知した専門店のメンテナンスを定期的に受けることが何より大切です。
施工店からメンテナンスキットや日々のお手入れ方法を渡される場合もありますので、そちらに従い日々のケアを行うようにしましょう。
まとめ
ここまでお読みいただいたように、コーティングは一度すれば何もしなくても綺麗を保てるものではありません。
しかしコーティングをしていなければもっと汚れるのが早く、汚れの除去も非常に大変になります。
メンテナンスを怠ってコーティング被膜が効果を発揮しなくなった時も同様です。
せっかくのコーティング。長く美しく保つためにも、日々のちょっとしたことに注意を払ってみてはいかがでしょうか。
そして困ったことがあれば施工店やカーコーティング専門店になんでも相談してみてください。
プロにすべてを任せてしまうというのもまた車にとっては理想的な選択のひとつです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。