【ランボルギーニ不正車検事件】個人の行為とカスタム文化の健全な未来

2025年6月、違法に改造された高級スポーツカー「ランボルギーニ」が、正規の検査を受けることなく車検に通過していたという事件が報じられました。
報道によれば、車両の所有者とされる人物は「諸星一家」を名乗るカスタム愛好家グループの一員であり、車検場関係者らとともに、法令に反する手段で検査を免れた疑いが持たれています。

個人の違法行為と、カスタム文化の混同に注意

まず前提として、この件は一部の個人による違法行為であり、カスタムカー文化全体を否定するものではありません。

日本のカスタムカー文化は、長年にわたり多様なスタイルや美意識を育み、合法的に楽しんでいる多くのオーナーがいます。
きちんとした知識と理解のもとでの改造は、車というプロダクトに対する愛情の表れであり、豊かなカーライフの一部です。

今回のような事件によって、カスタムそのものが誤解されることのないよう、冷静な視点が求められます。

違法と合法の境界を知る

カスタムを楽しむうえで重要なのは、「どこまでがOKで、どこからがNGか」を理解しておくことです。

たとえば、

• 騒音規制を超えるマフラーへの交換
• 視認性を損なう過度な電飾やフィルム
• 灯火類の色や配置の変更
• 最低地上高や突出物の規定違反

これらは、保安基準を満たさず、車検に通らないばかりか、他の道路利用者に危険や不快感を与える要因になります。

逆に、基準を満たしたうえでのカスタムは、自由に楽しめる部分も多く、ホイール交換、ラッピング、内装のアレンジなど、個性を引き出す手段は豊富です。

責任ある楽しみ方が文化を未来へつなぐ

今回の事件は、制度や信頼を揺るがすものであったと同時に、「自由と責任のバランス」を私たちに問いかける出来事でもあります。

自己満足のためにルールを破ることは、結果として文化全体にマイナスの影響を与えかねません。
逆に、ルールを理解したうえで工夫する楽しさこそが、これからの時代に合った“新しいカスタムのかたち”ではないでしょうか。

あなたにとっての「責任あるカスタム」とは？

ひとりひとりが、考え、選ぶことで、カーカスタムはもっと自由に、もっと誇りある文化として発展していけるはずです。
あなた自身は、どんなカスタムが“かっこいい”と思いますか？