ドアモールはなぜ白くなる?輸入車オーナーが知っておきたい劣化対策

気づいたときには手遅れ?ドアモールに起こる“白濁”の正体

欧州車を中心に採用されているメッキモール(アルマイトモール)は、車の高級感を演出する重要なアクセントパーツです。
ドアの上下、窓枠まわりなどに施されたこのモールは、デザイン性を高めるだけでなく、車全体の印象にも影響するパーツです。
しかし、このメッキモールは、日本の気候環境に非常に弱いという弱点を抱えています。
高温多湿な気候、酸性雨、紫外線、さらには冬季の融雪剤や潮風の影響により、表面が白く濁ったり、斑点状に腐食したりする「アルマイト腐食」が発生しやすくなります。
これらの変化は、洗車時にふと気づいたり、晴れた日にモールが曇って見えたことで発覚することが多く、「新車時はピカピカだったのに、いつの間に…」と驚かれるオーナー様も少なくありません。
しかも一度劣化が始まると進行が早く、放置しておくと美観がどんどん損なわれていきます。
とくにブラックモールや鏡面仕上げのモールは、白濁やくすみが強く目立ちやすいため、気にされる方が多い部位でもあります。
「なんとなく気になるけど、パーツ自体は壊れていないし…」とそのままにされがちですが、この見た目の劣化は“車全体の印象”に大きく関わる問題です。
だからこそ、早い段階で“劣化を防ぐ”意識が重要になってきます。
修復には手間と費用がかかる。だからこそ“予防”が大切

モールの白濁や腐食に気づいたとき、まず考えるのが「なんとか元に戻せないか」ということ。
実際、軽度な劣化であれば専用のコンパウンドやクリーナーで研磨することである程度の改善は見込めます。
しかし、アルマイトモールの劣化は表面だけでなく内部の素材まで酸化が進んでいることが多く、完全に元通りにするのは難しいのが実情です。
研磨によって一時的に美しく見えても、再発のスピードが早く、定期的な再研磨が必要になることもあります。
また、磨きすぎることでモール表面の保護層が削れてしまい、かえって劣化を進めてしまうことも。
そうなると、パーツそのものの交換が必要になるのですが、これが意外と高額です。
特に輸入車では、1本あたり1万円〜3万円以上の部品代がかかることもあり、ドア4枚分やウィンドウ周囲すべてを交換するとなると10万円を超えるケースも珍しくありません。
しかも工賃も含めると、想像以上に費用がかさんでしまいます。
こうしたことから、「劣化してからどうにかする」よりも、「劣化させないように守る」という“先手のケア”をしておく方が、結果的にお金も時間も節約でき、愛車の美観も保てるということになります。
美しいメッキモールを長く維持するためには、新車のうちから、あるいは研磨・補修後のタイミングで、しっかりとした保護手段を施しておくことがベストです。
プロテクションフィルムがドアモールを守る仕組み

ドアモールを紫外線や酸性雨から守る手段として、プロテクションフィルムは非常に有効な方法です。
近年はボディだけでなく、ドアモールなどの細部パーツにも施工されるケースが増えています。
プロテクションフィルムは、透明なTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材で作られており、紫外線や化学物質、摩擦などの外的要因から表面を物理的に保護します。
紫外線が直接アルマイト層に当たらないよう遮断することで、白濁や腐食といった劣化現象を抑える効果があるのです。
また、日本の気候では酸性雨や黄砂、融雪剤などの影響も少なくありません。
こうした微細なダメージは蓄積されると白化やざらつきの原因になりますが、フィルムがクッションの役割を果たし、モールの素材に直接影響を与えにくくしてくれます。
美観を損ねたくない方にとっては、見た目の変化も気になる点ですが、高品質なフィルムは透明度が非常に高く、貼ってあることがほとんどわかりません。
メッキモールの艶や輝きもそのまま保たれるため、見た目にこだわる方でも安心して施工できます。
さらに、プロテクションフィルムは“貼りっぱなし”ではありません。
劣化や汚れが目立ってきたときは、剥がして新しいフィルムに貼り替えることができます。
これは塗装や素材そのものを補修するのと違い、モール本体にダメージを残さず、美観を再現できるという点で大きなメリットです。
すでに研磨をしてしまったモールにも、プロテクションフィルムは効果的です。
研磨で一度表面を整えたあと、再発を防ぐための“再劣化予防策”として貼ることで、美しい状態を長く保てます。
つまり、プロテクションフィルムはただの“保護膜”ではなく、美観と価値を守るための先手の備えなのです。
実際にどのくらい効果がある?耐久性と見た目の変化

プロテクションフィルムを貼ることで、実際にどの程度の効果があるのか。
気になるのはやはり、「どれだけ保護できるのか」「見た目はどうなるのか」という点ではないでしょうか。
まず耐久性についてですが、フィルムの品質や保管環境によって差はあるものの、一般的には屋外保管で2〜3年、屋内や車庫保管であれば3〜5年程度の保護効果が期待できます。
特にモールのように紫外線が当たりやすく、雨水が伝いやすい部位は劣化が早いため、こうした保護期間でも十分な差が出てきます。
そして、肝心の「見た目」についてですが、高品質なプロテクションフィルムは施工後もほとんど視認できないほど透明で、光沢や質感を損なうことなく仕上げることが可能です。
グロス系のモールであれば光沢を保ち、マット系でも表面の雰囲気を壊さず自然にフィットします。
実際に、フィルムを施工したモールと、貼っていないモールを2〜3年後に比較すると、白濁やくすみ、腐食の有無に明確な違いが現れます。
特にブラックやメッキモールなどは、劣化が進むと“まだら模様”のように見えることもあり、車全体の美しさを損ねてしまいます。
一方で、プロテクションフィルムで守られていたモールは、施工当初とほとんど変わらない輝きを保っており、「細かいところまで丁寧にケアされている車」という印象を与えます。
こうした状態の違いは、中古車としての評価や下取り時の印象にも影響する可能性があります。
また、フィルム自体に汚れや黄ばみが出てきた場合も、モールを傷めることなく剥がして貼り替えることができるのも大きな利点です。
つまり、塗装や部品のように“劣化したら終わり”ではなく、“劣化しても戻せる”という柔軟性も備えているのです。
このように、プロテクションフィルムの施工は、時間の経過による見た目の変化を最小限に抑え、美しさと価値を長くキープするための有効な手段といえるでしょう。
プロテクションフィルムによるドアモール保護についてよくあるご質問

プロテクションフィルムによるドアモール保護について、実際にお問い合わせいただくことが多い内容をQ&A形式でまとめました。
初めて施工をご検討される方の参考になれば幸いです。
Q1. フィルムを貼ると、見た目が変わったり光沢が鈍くなりませんか?
A. 高品質なプロテクションフィルムは非常に透明度が高く、貼ってあることがわからないほど自然な仕上がりです。メッキモール特有の輝きやツヤを損なうことはほとんどありません。むしろ、均一な透明保護膜により、見た目が引き締まって見えることもあります。
Q2. すでに白くくすんでしまったモールにも施工できますか?
A. はい、可能です。
ただし、白濁や腐食が進行している場合は、事前に研磨処理(復元作業)を行った上での施工が推奨されます。アルファでは、研磨からフィルム施工まで一貫して対応していますので、ご安心ください。
Q3. どのタイミングで施工するのがベストですか?
A. 最も理想的なのは新車購入時やモールがきれいな状態のときです。すでに使用している車でも、劣化が目立たないうちに施工することで、長期間にわたって美観を維持することができます。
Q4. 施工後のメンテナンスは必要ですか?
A. 基本的に、通常の洗車だけで問題ありません。
洗車機も使用できますが、フィルムの寿命を延ばす意味では手洗い洗車がおすすめです。ワックスやコーティング剤を使う場合は、フィルムに対応したものをご使用ください。
Q5. 剥がしたときに糊残りや変色の心配はありませんか?
A. 正しく施工されたフィルムであれば、剥がす際にモールへダメージを与えることはほとんどありません。
アルファでは、信頼性の高いフィルムと丁寧な施工を行っており、剥離時のトラブルも想定したケアも万全に整えています。
このように、疑問や不安を解消したうえで施工に進んでいただけるよう、丁寧にご案内いたします。
ご相談・お見積りはいつでもお気軽にどうぞ。
まとめ|モールは“劣化してから”ではなく“劣化させない”時代へ

ドアモールの白濁や腐食は、車の見た目にじわじわと影響を与える厄介な現象です。
とくに輸入車に多く使われているメッキモールやアルマイトモールは、日本の気候に弱く、放っておくといつの間にかくすんだ印象になってしまいます。
その状態に気づいてから対処しようとしても、研磨には限界があり、部品交換には高額な費用がかかることも。
だからこそ今は、「劣化してからどうにかする」のではなく、「劣化させないように守る」ことが大切です。
プロテクションフィルムは、まさにその“守る”ためのツール。
見た目を変えずに、紫外線や酸性雨といったダメージからドアモールを物理的に保護し、美観を長くキープする先手のケアとして、多くのオーナーに選ばれています。
部分施工で済むため、費用や施工時間も比較的抑えられ、はじめての方でも取り入れやすいのも魅力です。
アルファでは、モールの状態に合わせて研磨とフィルム施工をセットでご提案しています。
今の状態が気になる方も、まだきれいなうちに守っておきたい方も、まずはお気軽にご相談ください。
見えない部分こそ、美しさに差が出る。
あなたの愛車の輝きを、これからもずっと守るために——。
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