コーティングのひび割れ?塗装のひび割れとの見分け方・補修方法・費用
コーティングの
ひび割れを見分ける。
ひび割れに見えるものの3つの正体と、見分け方・補修の方法・費用の考え方を整理します。
- 東京・足立区の施工店
- 年間1,000台以上を施工
「コーティングをしたのに、ボディに細かいひび割れのような線が出てきた」
そんなご相談を、アルファでも時々いただきます。
先に結論をお伝えします。「コーティングのひび割れ」に見えるものの正体は、3種類あります。そして、そのうち本当にコーティング被膜(ひまく=表面の薄い膜)が割れているケースは、実はいちばん少数です。多くは「塗装そのもののひび割れ」か「ひび割れに見える水のシミ」です。
この3つは、直し方も費用もまったく違います。この記事では、見分け方・補修の方法・費用の考え方・二度と起こさないための習慣を、東京・足立区のコーティング専門店アルファが順に解説します。
「コーティングのひび割れ」の正体は3つ。まず正体を見分けて、直し方はそのあとに決めます。
- 正体は、塗装のクリア層の劣化/被膜の割れ・ムラ(施工不良)/ひび割れに見える水シミの3つです。
- 濡らす・触る・施工日を思い出すの3つで、正体はほぼ見分けられます。
- 水シミと被膜の割れは磨きで直ります。クリア層の割れは塗り直しになります。
- 防ぐには、紫外線と熱から屋根を守り、水シミは乾く前に落とします。
- 下地処理をきちんとする店で施工することも、防ぐ手のひとつです。
01 / WHAT「コーティングのひび割れ」に見える、3つの正体
まず、車の表面がどうなっているかを知ると、話が早くなります。ボディの表面は上から順に「コーティング被膜」「塗装のクリア層(透明な上塗り)」「色の層」と重なっています。ガラスコーティングの被膜は厚さ1ミクロン前後(1ミリの1000分の1)で、髪の毛の100分の1ほどしかありません。この薄さの膜だけが、目に見える線になって割れることは、ほとんどありません。
では、目に見えている「ひび」は何なのか。下の図の3つのどれかです。
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① 塗装のクリア層のひび割れ(いちばん多い)
塗装のいちばん上にある透明な層(クリア層)が、紫外線と熱で長年いじめられて劣化し、細かく割れたり、白くカサカサになったり、めくれたりする現象です。「クリア剥げ」「クリア割れ」とも呼ばれます。コーティングの有無に関係なく起きる、塗装そのものの寿命です。
起きやすいのは、屋根・ボンネット・トランクなど日光が真上から当たる面。赤・黒・紺などの濃い色、年式が10年前後を過ぎた車、青空駐車の車に多く見られます。コーティングをしていても、その下の塗装がすでに弱っていれば、被膜は塗装ごと割れます。「コーティングしたのに割れた」の多くは、このケースです。
残念ながら、クリア層まで割れた塗装は、コーティングでは直りません。上から何を塗っても、割れた面がそのまま透けて見えます。直すには、そのパネルを塗り直す(板金塗装)ことになります。
② コーティング被膜そのものの割れ・ムラ(施工の失敗)
本当にコーティング被膜が割れているケースです。原因はほぼ「施工の失敗」に絞られます。ガラスコーティングは硬い膜を作るぶん、厚く塗りすぎると、温度変化で伸び縮みする塗装についていけず、割れることがあります。ほかにも、下地の汚れや油分を取り切らないまま塗って密着していない、乾き切る前に雨や夜露に当たった、といった原因があります。
見分けるヒントは「施工してからの日数」と「模様の出方」です。施工から数週間〜数か月で、パネル全体に均一な網目やムラが出ているなら、このケースを疑います。年数が経った車の一部だけに出る①とは、出方が違います。
こちらは、磨いて古い被膜を落とし、正しく塗り直せば直ります。塗装本体は無事なことが多いので、板金塗装のような大がかりな修理にはなりません。
③ ひび割れに見える「水シミ」(いちばん誤解が多い)
雨や水道水が乾くとき、水に含まれるミネラル分が輪じみとして残ります。これが重なると、遠目には網目やひび割れのように見えます。「イオンデポジット」「ウォータースポット」と呼ばれるもので、被膜の上に汚れが乗っているだけで、割れてはいません。
ガラスコーティングの被膜は無機質なので、実は水のミネラルと結びつきやすく、コーティング車のほうが水シミが目立つことさえあります。とくに黒や紺の車は、白い輪じみがくっきり見えます。
初期のうちなら、専用のクリーナーや軽い磨きで落ちます。ただし長く放置すると、ミネラルが被膜を通り越して塗装のクリア層に食い込み(クレーターと呼びます)、①と同じ「塗装の傷み」に進んでしまいます。水シミは早めに落とすのが鉄則です。
02 / HOW TO自分でできる、3つの見分け方
お店に持ち込む前に、ある程度は自分で見分けられます。順番に試してみてください。
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濡らす・触る・施工日を思い出す
1つ目は、水で濡らしてみること。ひびのような模様が濡れている間だけ消え、乾くとまた浮き出てくるなら、水シミです。表面に乗っているだけなので、光の当たり方で見え方が変わります。本当に割れている塗装は、濡らしても線が消えません。
2つ目は、指で触ること。その部分だけザラザラする、白い粉のようなものが指につく、爪が引っかかる段差がある。これはクリア層が劣化してめくれ始めているサインです。周りの塗装と比べて艶が無く、曇って見えることも多いです。
3つ目は、コーティングをしてからどれくらい経つかを思い出すこと。施工から数週間〜数か月で、パネル全体に均一な模様が出たなら、施工の問題を疑ってよいでしょう。施工した店に写真を送って相談してください。まともな店なら、無償の手直しで応じてくれます。
見分ける前に、やってはいけないこと
いちばん避けていただきたいのは、正体が分からないまま研磨剤入りのクリーナーで強く擦ることです。水シミなら落ちますが、クリア層が劣化している部分を擦ると、めくれが一気に広がります。粉が出た時点で手を止めてください。
次に、割れやめくれの上から、新しいコーティングやワックスを重ねること。一時的に艶が出て隠れたように見えますが、下の塗装は割れたままです。数週間でまた同じ模様が浮き、しかも次に直すときに余計な層を落とす手間が増えます。
最後に、「コーティングをやり直せば直る」と決めつけて、状態を見ずに再施工を頼むこと。①の塗装のひび割れなら、何度コーティングしても直りません。先に正体を確かめてから、直し方を決めるのが結局いちばん安く済みます。
LINEで ①車種・年式 ②コーティングの施工時期 ③模様の場所(屋根・ボンネットなど)と、濡らす前と後の写真 をお送りください。ご相談・お見積もりは無料です。
03 / PRICE補修の方法と、費用の考え方
正体が分かれば、直し方は2つに分かれます。「磨いて直す」か「塗装から直す」かです。
磨きで直るもの:水シミと、被膜の割れ・ムラ
③の水シミと、②のコーティング被膜の割れ・ムラは、研磨(磨き)で表面の層を薄く整え、その上にコーティングをやり直すことで直ります。塗装のクリア層は無事なので、塗り替えは要りません。
アルファのコーティング料金は、この下地処理・研磨の費用を含んだ金額です。工程の約7割が磨きで、ここが仕上がりと持ちを決めます。水シミがクレーターまで進んでいる場合は、磨きの量が増えますが、それでもクリア層の厚みが残っていれば直せる範囲です。
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| メニュー(Mサイズ) | 料金(税込) | 目安の持ち |
|---|---|---|
| ガラスコーティング | 110,000円〜 | 3年以内に乗り換える方に |
| セラミックコーティング | 220,000円〜 | 5年以上乗る・青空駐車の方に |
※アルファの料金プランより。いずれも下地処理・研磨の費用を含みます。L・LLサイズや車の状態で変わります。
塗装から直すもの:クリア層のひび割れ
①の塗装のクリア層まで割れている場合は、そのパネルを塗り直す(板金塗装)のが基本です。割れた層は磨いても消えません。削り続ければ色の層まで到達してしまい、かえって修理範囲が広がります。
費用はパネルの大きさと色で変わり、塗装業者の見積もりになります。アルファでは、塗装が必要と判断した場合はその旨を正直にお伝えし、コーティングだけで「直ったように見せる」ことはしません。逆に「まだ磨きで対応できる」と判断できれば、塗装よりずっと安く済みます。どちらか迷う状態なら、まず写真をお送りください。塗り直したあとは、同じことを繰り返さないために、コーティングかプロテクションフィルムで塗装を守っておくことをおすすめしています。
04 / POINTひび割れを起こさない、3つの習慣
原因が分かれば、防ぎ方もはっきりします。難しいことはなく、次の3つです。
1. 紫外線と熱から、屋根とボンネットを守る
クリア層を割るいちばんの犯人は紫外線と熱です。日光が真上から当たる屋根・ボンネット・トランクから傷みます。屋根付きの駐車場が理想ですが、難しければ、日中の駐車をできるだけ日陰にするだけでも差が出ます。ボディカバーも有効ですが、砂ぼこりが付いたまま被せると擦り傷の原因になるので、洗ってから被せてください。
そのうえで、塗装の上にコーティングを載せておくと、紫外線と熱を被膜が先に受けてくれます。とくにセラミックコーティングは耐熱性・耐紫外線性が高く、青空駐車の車に向いています。すでに塗装が弱り始めている車なら、厚みのあるプロテクションフィルムで物理的に覆うほうが確実です。
2. 水シミは「乾く前に」落とす
水シミは、水が乾くときにできます。雨に当たったあと、洗車のあと、水道水がかかったあと——乾ききる前に拭き取るだけで、大半は防げます。真夏の直射日光の下で洗車すると、拭く前に乾いてシミになるので、朝夕か日陰で洗ってください。
それでも少しずつ残るシミは、数か月に一度のメンテナンスで落とします。アルファでは施工後のメンテナンスプログラムをご用意しており、固着する前にリセットできます。洗車の具体的なやり方はプロが教える正しい洗車の教科書に、施工直後にやってはいけないことは施工後1週間の禁止行動5選にまとめています。
3. 「下地処理」と「厚くしすぎない技術」がある店で施工する
②の被膜の割れは、施工店の技術で防げます。ポイントは2つ。塗装面の汚れ・油分・古い被膜を磨きで完全に落としてから塗ることと、被膜を必要以上に厚くしないことです。硬いガラス被膜は、厚いほど塗装の伸び縮みについていけなくなります。
アルファでは全車に「ガスグラスプライマー処理」という下地処理を行い、被膜の密着性と追従性(塗装の動きについていく力)を高めています。安さだけで選ぶと、この研磨工程が省かれていることがあります。コーティングの種類ごとの違いは車のコーティングの種類 完全比較ガイドを、アルファの施工内容はカーコーティングのサービス内容をご覧ください。
05 / FAQコーティングのひび割れについて、よくあるご質問
ガラスコーティングはひび割れしますか?
被膜そのものが目に見えて割れることは、ほとんどありません。厚さが1ミクロン前後と薄いためです。「ガラスコーティングがひび割れた」というご相談の多くは、その下の塗装(クリア層)の劣化か、被膜の上に乗った水シミです。例外は、厚く塗りすぎた・下地処理が足りなかったなど施工に問題があった場合で、この場合は磨いて塗り直せば直ります。
ひび割れた部分だけ、コーティングをやり直せば直りますか?
水シミや被膜のムラなら直ります。塗装のクリア層まで割れている場合は、コーティングを何度やり直しても直りません。塗り直しが必要です。どちらか判断がつかないときは、写真をお送りいただければお伝えします。
コーティングしていれば、塗装のひび割れは防げますか?
紫外線と熱を被膜が先に受けるので、何もしないより塗装の寿命は延びます。ただし、すでに劣化が始まっている塗装を元に戻す力はありません。新車のうち、または塗装がきれいなうちに施工しておくのがもっとも効果的です。
自分で磨いて直せますか?
水シミの初期なら、専用のクリーナーで落とせることがあります。ただし、正体が分からないまま研磨剤で強く擦ると、劣化したクリア層をめくってしまい、修理範囲が広がります。粉が出たり、白く曇ったりしたら、そこで止めて専門店にご相談ください。
他店で施工したコーティングのトラブルでも相談できますか?
はい。他店で施工した車の状態確認・磨き直し・再施工も承っています。まず現状を見て、磨きで対応できるか、塗装が必要かを正直にお伝えします。
06 / SUMMARYまとめ:まず正体を見分ける。直し方はそのあと
- 「コーティングのひび割れ」の正体は3つ。塗装のクリア層の劣化/被膜の割れ・ムラ(施工不良)/ひび割れに見える水シミ
- 濡らす・触る・施工日を思い出すの3つで、正体はほぼ見分けられる
- 水シミと被膜の割れは磨きで直る。クリア層の割れは塗り直しになる
- 防ぐには、紫外線と熱から屋根を守る/水シミは乾く前に落とす/下地処理をきちんとする店で施工する
「これはどれだろう」と迷ったら、濡れた状態と乾いた状態の写真を2枚LINEでお送りください。磨きで済むのか、塗装が要るのかを、正直にお伝えします。
