【プロが解説】有名カーケア用品フクピカの正しい使い方と注意点を解説
自動車愛好家の中で有名なカーケアグッズの一つ、ソフト99「フクピカ」。
水なし拭くだけで愛車を綺麗にできるというのをキャッチフレーズに、愛用している方も大変多い超定番商品です。
実はこの「フクピカ」、使い方を誤ると愛車を逆に傷つけてしまう可能性もあることをご存じでしょうか。
今回はそんな大人気カーケアグッズの正しい使いかた、やってはいけない事を徹底解説していきたいと思います。
拭くだけではダメ。フクピカの正しい使い方
上でも少し触れましたがフクピカは拭くだけで綺麗になるわけでは触れません。
砂や埃が付いたままのボディにフクピカを当ててしまうとボディが目も当てられないような惨状に。
上の写真をご覧ください。
このようなボディにフクピカを当ててしまうと細かい線傷がついてしまいます。
場合によっては板金しなければならない深刻な傷を負う可能性だってあるので間違ってもやらないようにしましょう。
ここまでの話だけ聞くとフクピカは使わないほうがいいのかとお思いの方も出てくるかと思いますが、そうではありません。
正しく使うことができれば非常に優れた商品になるので以下に正しい使い方を見ていこうと思います。
フクピカの正しい使い方
実は正しい使い方、フクピカのパッケージ裏に書いてあるんですよね。
画像は類似商品の一つ、窓に使用するフクピカですが使用上の注意の部分にやってほしくないことが書いてあります。
ボディ用の物には汚れがひどい場合は水洗いで塵や埃を洗い流してから使用することを推奨する表記があり、とても親切です。
これを見落としてボディを直接拭いてしまうと傷だらけになってしまうんですね。
ボディが汚れている際の正しいフクピカの使用手順
それではここからはフクピカを使ったボディメンテナンス方法について解説していきたいと思います。
①洗車をする
フクピカの注意書きには汚れがひどい場合には水洗いをしてからといった記載がありますが、水洗いだけで傷の原因となる塵は落としきることはできません。
中性のシャンプーと水を使っていつも通りの洗車をしましょう。
フクピカだから拭き上げは任せてもいいよね。
いいえ、拭き上げもしっかり行ってください。理由は別工程で説明します。
②フクピカを施工する
洗車がすんだらいよいよフクピカの出番です。
力を入れてゴシゴシ擦ると小傷が沢山ついてしまうだけではなく、斑になってしまい仕上がりがみすぼらしくなってしまいます。
撫でるようにやさしく拭いてあげてください。
手のひら全体を使って力を入れずに施工するのがコツです。
こまめに面を変えて施工するのもポイントの一つ。
洗車後なので汚れが付くわけではありませんが、フクピカに含まれているワックス、コーティング成分を余すことなく満遍なくボディに塗布できるようにする為です。
一面だけで拭いているとその面が乾いていき、ワックス効果も薄れていきます。
さらに、乾いたペーパーでボディを拭いていると摩擦の力が増し、意図せず車を傷ものにしてしまう可能性だってあります。
繰り返しになりますが、必ず湿っている面を満遍なく使うようにしましょう。
拭くだけじゃない。なら何のために施工するのか
ここまで読んでくださった方の多くが「拭くだけじゃないならフクピカは何のために使えるの」そう思ったはず。
拭く前に洗車をしないといけないのであれば洗車して終わりでいいではないかと思う方だっていると思います。
しかし、筆者の考えるフクピカ施工のメリットはズバリ「簡易的なコーティングとして使うことができる」。
ということです。フクピカパッケージ裏面の成分欄には光沢ポリマーと撥水レジンというものが含まれています。
このレジンというのはガラスコーティングにも含まれるガラスの主成分の一つであり、これら成分の含有量によってガラス系なのか、ガラスコーティングなのかと分類されていきます。
つまり、普段の洗車から簡易的なコーティングをすることが可能になるのです。
実際施工してみると明らかに撥水力、光沢に違いが生まれており驚きました。
もちろん専門店で施工できるガラスコーティングとは雲泥の差ですが愛車の美装を手軽に済ませたい方にいはピッタリな商品だと思いますよ。
ガラスコーティングの種類や質については以下の記事を参考にしてみてください。
より詳しく書かれています。
フクピカについてのまとめ
いかがだったでしょうか。
フクピカを使って後悔することがないようにオススメの使用方法を紹介していきました。
これ以外にも、出先で突然鳥の糞をもらってしまった、大きな虫がついてしまったなど、付着して間もない柔らかい汚れに対しては使っても問題ないかと思います。
フクピカを使用するうえでの考え方としては「普段の洗車プラスアルファで光沢や撥水性能を持たせることができる簡易コーティング」というのが一番いいと思います。
使い方を間違えなければとても優れた商品なので、砂や塵が付いたままのボディにそのままフクピカを使わないようにしてくださいね。
それでは良きカーライフを。