【洗車好きの密かな憧れ】高圧洗浄機を個人で買うのはアリなのか

フォームガンによって泡をかけられた車の車内

大量の泡で車を包み込む洗車の動画、ついつい見入ってしまいますよね。
同じように汚れが溜まった箇所を高圧洗浄機で洗う動画なども。
この高圧洗浄機、一度使ってみたいと思う方も多くいると思いますが、個人的に買うのは少しためらってしまいます。

今回は個人でも購入できる高圧洗浄機の使い方を解説していきますので、気になっていた方はぜひ参考にしてみてください。

目次

高圧洗浄機のメリット

高圧洗浄機にはたくさんのメリットがあります。
もちろん最大のメリットはその洗浄力で、それを活かすことで手早く洗車することが可能となります。

一台で洗車が済むため他の道具がいらない

高圧洗浄機は非常に強く、通常であればスポンジやブラシを使わないと落としづらい汚れも水圧だけで落としてしまいます。
もちろん水だけなのでホイールとボディで洗剤を使い分けるなどの必要もなく、あれもこれもと用意しなくていいため非常に楽です。
またスポンジでボディを擦らず洗車できるため、上手く扱うことでいわゆる洗車傷をつけずに洗うことが可能です。

洗車にかかる時間が短い

高圧洗浄機の水圧だけで汚れを落とせるため、まずほこりを一度水で流してからカーシャンプーといった通常の工程を大幅に削ることができます。
もちろん汚れがひどい場合は高圧洗浄機を使う場合でもカーシャンプーは必要ですが、後述するフォームガンを使うことでこちらも時短が可能です。

節水になる

水を大量に使うイメージがあるかと思いますが実際は逆で、少ない水量を高い圧力で押し出すことで洗浄力を得ています。
またノズルの付け替えなどで水圧の調整も可能なため、少量でいい場合はちゃんと少量での噴射も可能です。
そのため一般的なホースの水圧で洗車するよりも結果的に節水となる場合が多くなることでしょう。

高圧洗浄機のデメリット

非常に便利な高圧洗浄機ですが、一方でデメリットもあります。
リスクを理解して正しく使用するようにしましょう。

ボディに傷が入る場合がある

高圧洗浄機の水圧は非常に強く、ほとんどの汚れはスポンジを必要としないで落としてしまいます。
しかし裏を返せば、スポンジで擦るよりも強い力が加わっているという事でもあります。そのためボディにほこりや砂が乗っている状態でいきなり高い水圧を当ててしまうとボディに傷が入ってしまいます。

高圧洗浄機で洗車を行う場合でも最初は必ず水圧を低くして、全体のほこりや砂を流してから高水圧をかけるようにしましょう。

ボディが凹んだり、塗装が剥がれる場合がある

こちらも非常に高い水圧が原因となり、強い圧力を加え続けることでボディが凹んでしまう場合があります。
特に樹脂パーツの部分は注意が必要で、バンパー等はプラスチックのクリップで留まっていることも多いため高すぎる水圧は破損の原因となります。

また飛び石等でボディが傷ついている箇所に当ててしまうとそこから塗装が剥がれてしまう危険性もあります。
傷のある個所、塗装したばかりの箇所、ヒビの入った窓ガラスなどには使用しないようにしましょう。

汚れが周りに飛び散る

こちらは別の切り口からのデメリットとなります。
高圧洗浄機はホイールなどの汚れた箇所を洗うのが非常に楽になる一方、汚れた水が飛び散るため周囲が非常に汚れます。
汚れて困るものは周囲に置かずに行うようにしましょう。
隣の車が近い環境での高圧洗浄機の使用は控えたほうがよさそうです。

これは私の経験ですが、白い服や靴で高圧洗浄機洗車を行うと台無しになってしまいます。
汚れてもいい服装で行いましょう。

ノズルを付け替えて憧れの泡洗車

動画があるとついつい見てしまう、大量の泡が出てくる洗車用の機械。
専用のフォームガンもありますが、おすすめは高圧洗浄機に付け替えできるフォームノズル。
ご家庭でも購入しやすいケルヒャーの高圧洗浄機にも付け替えフォームノズルがあります。

セットで販売されていることもありますが、付け替えフォームノズルは単体で買っても2~3,000円程度のため非常にお買い求めやすい価格です。
注意点としてカーシャンプーを大量に消費しますが、シャンプー洗車は非常に楽でとても綺麗になるため機会があれば試してみてください。

高圧洗浄機を使った洗車の手順

ここでは高圧洗浄機を使用する際のおすすめの洗車の手順を解説していきます。

全体を水で流す(水圧:中)

まずは車全体を水で流し、ボディの上に乗ったほこりや砂を落としていきます。
いきなり高水圧をかけてしまうとボディに傷が入ってしまうためここでは中程度の水圧で行いましょう。
もちろんこの工程は高圧洗浄機を使わずホースの水圧でも構いません。

ホイール、タイヤハウス内洗浄(水圧:高)

キャリパーやサスペンション周り、タイヤハウス内などは高水圧で流すことでブレーキダストなどの汚れがみるみる落ちていきます。
この際に汚れが飛び散ってしまうため、必ずボディよりも先にホイール洗浄を行いましょう。

下回り洗浄(水圧:高)

高圧洗浄機がないとなかなか洗いづらい下回り。
ジャッキアップするのが理想的ですが、高圧洗浄機のノズルを車体の下に潜らせて噴射するだけでも十分な効果は得られます。
融雪剤などが撒かれていると下回りのダメージが多いため、その場合は水の噴射角度を変えられるノズルなどを使用して洗車の度にしっかり流すことをおすすめします。

ボディ全体に泡噴射(フォームノズル付け替え)

ボディ全体に噴霧していきます。
どの箇所にも悪影響がないように、中性のカーシャンプーを使用してください。

希釈率はフォームノズルやカーシャンプーによって様々です。
今回使用したケルヒャーK2のフォームノズルの希釈率は7%(14倍)となっております。
つまりタンクにカーシャンプー原液を入れると、7%のシャンプーと93%の水となって噴射されます。

あとはシャンプーの希釈率に応じてタンク内の水の量を調整するだけですが、希釈率がわからない場合は原液1:水3~4くらいにしておけば無難だと思います。
原液そのまま入れたり過剰に濃くしてしまうと後がとっても大変です。
流しても流しても泡が出てきてしまい時間がかかるうえ、不経済で環境にもよくありません。

ボディスポンジ

噴霧した泡を1分ほどおいて汚れを浮かせたらスポンジで優しく撫でるように洗います。
傷になってしまうため決してゴシゴシと擦らず、乗っている泡を伸ばすイメージで行います。

水で流して拭き上げ(水圧:中)

中程度の水圧で泡を流していきます。
もしも高水圧を使う場合は距離を離して、一か所に集中的に当てないようにしましょう。
細部までしっかり流し終えたら拭き上げを行って終了です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
洗車手順の説明でご覧いただいた通り、高圧洗浄機があっても高水圧を使うタイミングはごく一部ホイール周りと下回りくらいです。
それはやはり高すぎる水圧がボディを傷めてしまうリスクがあるため、プロショップでも使い分けています。
それを理解して正しく使えば高圧洗浄機は非常に便利で、洗車の効率化や落ちづらい汚れの除去、融雪剤などによるサビ対策などにもなります。

一方で、電源と水道が同時に必要であったり周囲に汚れが飛び散ることを考えると、集合住宅では使用しづらいのも事実です。
コンパクトなモデルといってもそれなりのサイズなので、本体や各ノズルの収納場所も必要となります。

そのあたりがクリアになる一戸建て住まいで、休日にご自身で洗車を行う方であれば一台あっても損は無いと思います。もちろん車だけでなく家の外壁や玄関周りなどの掃除にも使えるため、一度検討してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

コメントする

目次