【洗車は水が命】水道水、純水、井戸水で洗うメリット・デメリットを解説

テスラモデル3を洗車している様子

天気がいい日に洗車をするのは気持ちがいいですよね。
愛車が綺麗になってさわやかな気持ちになったのもつかの間、ボディに白いシミが沢山ついてるのを見つけて顔面蒼白。
なんて経験が皆さんにもあるはず。

なぜ洗車をしたのに汚くなっているのか、どうすれば完璧にピカピカにすることができるのか。
気になりますよね。
当記事では洗車で失敗しないための「水」の基礎知識をご紹介していきます。

目次

水の種類の話

洗車時にボディに残る白い斑点の原因は水に含まれる不純物やミネラルが水分の蒸発後に凝固したもの。
要は不純物が含まれていない水が洗車に向いている水ということです。
皆さんが生活するうえでよく使う水は大きく分けて二種類。

水道水と井戸水です。
それぞれの特徴をみたうえでどの水が洗車に向いているのか解説していきたいと思います。

井戸水

地下水を水源とし、特別な水処理をされずに消費者のもとへ供給される水の事を指します。
地層や地中で自然にろ過された地下水を吸い上げているので、水質や不純物の濃度が周辺地域の環境に影響されやすいといった特徴を持ちます。
主な用途は工業用水や庭の水やりなどで、水質を向上させるための処理が施されていないのでミネラルを中心とした不純物が多く含まれています。

当然洗車には不向きです。

水道水

川や池、ダムに貯めた雨水などを水源としています。
浄水場での入念なろ過工程を経て、カルキ消毒(塩素消毒)をして病原菌や細菌の繁殖を防ぎます。
その後水道管や受水槽を通すことで水質を保つための処理が施され私たちのもとへ供給されます。

主な用途は皆様ご存じの通り、掃除洗濯風呂料理、飲み水なんにでも使うことができます。

洗車に使っても問題はないのですが、安全性を保つために使われているカルキが白い斑点の原因となりやすいので使用する際はボディに水を残さないように拭き上げをしっかりと行いましょう。

純水とはなんなのか

井戸水も水道水も白い斑点、水アカの原因になりうるとなればどんな水を使えばいいのか。
簡単に言うと不純物が極力含まれていない純水を使用すればいいのです。
水は物質を溶かしやすい性質を持っているので一般的に使われている水道水にもカルキやミネラル、電解しない酸素ガスや窒素ガスといった洗車には不向きな物質が多く含まれています。

それらを取り除いた純度の高い水を純水と呼びます。
ここからはその純水を利用した洗車方法について解説していきます。

純水を使った洗車方法

純水を使ったなどと立派には書きましたが、その工程に特別なものはありません。
やることはいつもお庭で行っている洗車ととくに変わりはありません。
気をつけるべきポイントは「拭き上げ」です。

純水製造機に関してありがちな誤った認識も紹介しているので以下に見ていきましょう。

拭き上げがポイント

たっぷりの純水でボディを流し、細かく泡立てたカーシャンプーでやさしく洗います。
カーコーティング施工車両の場合は使用するシャンプーは中性のものを使うようにしましょう。
コーティング被膜を傷つける恐れがあります。

シャンプーを洗い流したら次はポイントである拭き上げ工程です。
純水は純度が高くなり、不純物を全く含んでいない状態であれば拭き上げをする必要はありません。
しかし、一般的に流通している洗車用純水製造機の大半は完全に不純物を除去するものではありません。

ここは勘違いをされている方が多いので注意しましょう。
あくまでいつもの洗車の補助的な役割として考え、拭き上げも入念に行うようにしましょう。
これは筆者の主観にはなりますが、ある程度の拭き上げができていればエアブローなどの細かい処理はしなくても良いと思います。

家庭用純水機の効果

上でも少し触れた通販サイトやディテイリング用品店で購入できる家庭用純水機の効果についてですが、効果はあります。
約90%弱の不純物を除去し、洗車をするには十分な純水を作り出すことが可能です。
しかし、フィルターの交換や消耗部品の手配といったコストパフォーマンスの観点からみると少し割高になってしまいがち。

これに関しては洗車に対する価値観によって必要かそうでないかは変わってくると思うので興味があれば購入してみるのも良いでしょう。

まとめ

普段使っている水の性質や純水について、簡単にですが解説させていただきました。
この記事のまとめとして筆者のオススメのボディ長持ち洗車方法を紹介します。

普段の洗車は1,2週間に1回程度の頻度で水道水で行い、数か月に1回、専門店での純水洗車施工メニューを受けてフルリフレッシュ。

これが最もボディにもお財布にも優しいのでオススメです。
純度がより高い純水は専門店で扱っている業者用の純水機でしか精製ことはできませんし、コスト面を考えると自分で家庭用純水機を買うと高くついちゃいますからね。
当記事を通じて水、洗車に対する意識改善の手助けができれば幸いです。

それでは良きカーライフを。

目次